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手足口病流行「タオル共用しないで」 子どものおむつ処理も注意と医師

7/18(木) 12:03配信

福井新聞ONLINE

 全国的に流行している手足口病をはじめ咽頭結膜熱、ヘルパンギーナは、いずれも「夏風邪」といわれるウイルス感染症だ。流行期と重なる夏休みを前にして、福井県内の小児科医は「タオルを共用せず、手洗いを徹底して」と予防を呼び掛けている。

 福井県立病院母子医療センター長の野坂和彦医師(小児科)によると手足口病、ヘルパンギーナはエンテロウイルスの一種、「プール熱」ともいわれる咽頭結膜熱はアデノウイルスによる感染症。夏場に流行しやすいことから「3大夏風邪」ともいわれるという。

 県保健予防課によれば、手足口病は手のひらや足の裏、口の中に水疱(=みずぶくれ)ができ、発熱を伴う場合がある。ヘルパンギーナは高熱が出て、喉や口の中が腫れたり水疱ができたりする。ともに乳幼児を中心に2~3日程度発症し、まれに重症化すると髄膜炎や脳炎といった合併症になる恐れがある。

 咽頭結膜熱は発熱、頭痛、喉の腫れなどの症状が1~2週間続く場合がある。結膜炎になりやすいのが特徴で、子どもだけでなく大人も発症するケースがあるという。症状が治まっても2日間は登園や登校を控えなければならない。

 県内では2019年6月から手足口病と咽頭結膜熱の流行期に入った。特に手足口病は6月中旬に1医療機関当たりの患者数が「5人」を超え、2年ぶりに「警報レベル」に。例年通りなら7~8月はヘルパンギーナが流行し始める。

 野坂医師によると、三つの感染症はいずれも飛沫や接触、排便から感染する。「家族同士でもタオルを共用(使い回し)せず、手洗いを徹底することが肝心。特にエンテロウイルスに対してはアルコール消毒の効果が少ないため、流水やせっけんでしっかり手洗いして予防してほしい」と話す。ウイルスに感染してから1カ月間程度は、大便から感染する恐れがあるため、乳児のおむつの処理にも注意が必要だという。

 抗生物質が効く「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)」と違って、いずれの夏風邪も発熱や痛みを抑える薬で対処するしかない。また、同じ感染症でもウイルスの型が違えば、1シーズンで何度も発症する可能性があるという。野坂医師は「手足のまひを訴えたり、激しい嘔吐を繰り返したりする場合以外は、発熱があっても慌てず、水分をしっかりとって療養することが大切」と話している。

最終更新:7/18(木) 13:59
福井新聞ONLINE

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