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イソフラボンの摂りすぎは本当にNG? 乳がんの原因と肥満の関係性を南雲医師が解説

7/18(木) 17:31配信

テレ東プラス

乳がんと”遺伝”の気になる関係

今回WEBオリジナル企画「主治医の小部屋」で取り上げるのは、「乳がんと乳腺炎」「男性の乳がん」に関する心配事です。同番組のレギュラー・南雲吉則医師に、その関係性や発症リスクについて教えていただきました!

Q:40代女性です。祖母は乳がんで亡くなり、私自身も子どもを産んだときに乳腺炎(※乳房に起こる炎症。痛みや腫れ、発熱などを引き起こす)と診断されました。年に1度、マンモグラフィ(X線検査)と超音波検査(エコー検査)を交互に受けていますが、将来乳がんになるのでは…と心配です。乳がんは遺伝や乳腺炎とどのような関係があるのでしょうか。

―― 乳腺炎になった人は乳がんになりやすいのでしょうか。

「乳腺炎は、乳がんの発症と関係はないですね。ただ、授乳中は胸が張っているので、触診ではなかなかしこりを見つけにくいです。産婦人科や助産師さんに相談しても、乳腺炎と診断されて放置される場合もあります。『授乳期乳がん』というのですが、これは単に乳腺炎と間違えられやすいということであって、乳腺炎が原因で乳がんになったわけではないということです」

―― やはり乳がんは遺伝するのでしょうか。

「遺伝と関連はありますが、遺伝的な要因で乳がんになる人は全体の5~10%くらいといわれています。例をいくつか挙げると、『非常に近い親族に2人以上乳がんの人がいる』あるいは『男性乳がんの人がいる』『ご自身が両側(両方の乳房)の乳がんにかかったことがある』『卵巣がんの経験がある』という場合には遺伝の可能性があります。卵巣がんが考慮されるのは、卵巣がんと乳がんは遺伝的に非常に近いから。ただし、遺伝的に乳がんを発症しやすいかどうかは、認定遺伝カウンセラーのいる医療機関で遺伝子検査をしなければ証明することはできません」

―― 残りの9割以上の方は、何が原因で発症するのでしょう。

「実は、生活習慣なんです。がんは心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病と同じで、“生活習慣病” だと考えられます。タバコを吸えばがんのリスクが上がるように、生活習慣ががんをつくっているのです。乳がんの一番のリスクは肥満。肥満を解消するだけで、乳がんの発症リスクは激減します。自分の考えている理想体重より5kg以上多い人は、気をつけたほうがいいでしょう。

昨年の5月に改定された日本乳癌学会の診療ガイドラインでも、肥満と糖尿病で乳がんが増える可能性があると発表されています。飲酒、喫煙、運動不足も同じです。また、夜更かしや朝寝坊は発症リスクを高める可能性があると指摘しています。

一方で乳がんに関係がないとわかったのが、肉や乳製品、大豆(イソフラボン)の摂りすぎによる乳がんの発症。今まで誤解されてきましたが、これらはむしろ乳がんの発症率や死亡率を下げることがわかっています」

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最終更新:7/18(木) 17:31
テレ東プラス

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