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警察署内で市民団体がブラジリアン柔術クラブ 福井、道場借り署員もメンバー

7/18(木) 18:18配信

福井新聞ONLINE

 毎週金曜の夜になると、福井県警敦賀署の道場から、男たちの技を掛け合う音が聞こえてくる。理髪店主やサラリーマンらが汗を流し取り組んでいるのは格闘技の一つ、ブラジリアン柔術で、同署の道場を借りて練習している。福井県内で警察署の道場で市民団体が活動するのは珍しく、同署は市民と警察の交流が深まる一助になればと温かく見守っている。

 ブラジリアン柔術は、柔道がブラジルで独自に発展した、寝技主体の技を組み重ねる格闘技。投げ技や打撃は禁止で、戦略的に数々の技を組み合わせ、相手の動きを止めれば勝利となる。

 練習は、福井市や越前市などで講座を開く福井ブラジリアン柔術クラブの「敦賀自主練習」として敦賀市内のメンバー5人で活動。月4回の練習のうち、1回は同クラブの常任インストラクターで鯖江市在住の丹下貴礼さん(38)が指導し、残りは自主練習だ。

 敦賀署の道場が練習場所となったのは3年前。以前は別の場所で練習していたが、床にマットを敷くなど準備が必要で不便だった。そんな中、メンバーで敦賀地区防犯連絡所協議会などの会員を務める理髪店主の宮原芳明さん(54)が、当時の幹部に道場の借用を依頼。署員の中にもメンバーがいたこともあり、快諾を得たという。

 今月上旬の練習には丹下さんの指導の下、メンバー以外も含め市内外の7人が参加した。丹下さんは「身を守ることが大切」と話し、相手の攻撃を受けた時に逃れる方法などを動きを交えて説明した。メンバーらは2人1組で、攻撃と防御を交互に取り組み、汗を流した。

 宮原さんは「相手との駆け引きが競技の魅力。体力維持にも役立つので、今後も警察活動に協力していきたい」と笑う。メンバーの一人である巡査長(32)も「練習のおかげでとっさに全力で走ったり、覚えた技でより安全に犯人を制圧したりできるほか、護身にも役立つ」と職務に生かしているという。

 同署の山岸登副署長は「練習を通じて、市民と警察の交流が深まるとうれしい。今後も、官民連携して社会の安心安全の維持につながれば」と話している。

福井新聞社

最終更新:7/18(木) 18:18
福井新聞ONLINE

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