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イオンモール高岡増床 「地域に密着」強調 伝統産業と連携 ネット通販に対抗

7/18(木) 23:45配信

北日本新聞

 9月14日に増床リニューアルオープンするイオンモール高岡(高岡市下伏間江)は、全国で人気のアパレル店や飲食店を新たに誘致しつつ、高岡の伝統産業との連携を強化するなど地域密着の姿勢を前面に打ち出した。ネット通販の台頭などによりグループ全体で小売事業が低迷する中、地域に根差した施設として存在感を発揮し、集客力を高める狙いがある。

 「われわれは買い物の場ではなく、地域のインフラだ」。18日に高岡市内で開かれた増床リニューアルの概要説明会で三嶋章男常務営業本部長はそう強調し、地域と一体となった店舗づくりが今回の増床の最重要テーマだったと説明した。地元小学生によるモニュメント製作や、高岡銅器、高岡漆器を取り入れた空間演出を計画しているとした。

 イオンは2019年2月期連結決算で過去最高益を記録。しかし、小売事業に限ると振るわなかった。ネット通販との競争が激化する中、傘下のイオンモールにとっても国内に153ある店舗がそれぞれ地域色を出し、差別化を図ることが成長の鍵となる。

 高岡市では、高岡大和が8月25日で閉店するなど商業の中心が駅前からイオンモール高岡のある駅南地区へと大きくシフトしている。全国展開する大型商業施設が地域密着の姿勢を打ち出せば、地元の商店街にとってはさらなる脅威になりかねない。

 三嶋常務は説明会で、地元商店街と競合関係にあるという見方を否定した。「より広いエリアから高岡に人を呼び込むのが増床の目的。商店街とも一体となって頑張りたい」と話した。

■ファボーレと競争激化

 イオンモール高岡が増床リニューアルの目玉とする新規店の「H&M」や北陸最大級の「ユニクロ」、フードコートの焼き肉丼店などは、約1カ月後に増床リニューアルするファボーレ(富山市婦中町下轡田)と重なる。子ども用品売り場やファミリー向けスペースを充実させる点も共通し、高岡と富山で顧客獲得競争が激しくなることは必至だ。

 タイミングを合わせたかのように相次いで店舗概要を発表した県西部と東部の郊外型の大型商業施設。今回の増床で、イオンモール高岡は車で35分以内に設定していた商圏を1時間に広げ、富山市全域を範囲に入れた。ファボーレも県内全域に加え、石川や岐阜、新潟県からの顧客取り込みを図るとしており、商圏は大きく重なる。

 イオンモールの三嶋常務は人気のある店舗が重複するのは仕方がないとし「店舗のバラエティー(多様性)やイベントなどの総合力で競争していきたい」と述べた。

 新規店舗によってイオンモール高岡とファボーレの双方で大規模な求人が生じる。顧客獲得を前にスタッフ確保の面でも激しい競争が見込まれそうだ。(西部本社・浜田泰輔)

北日本新聞社

最終更新:7/18(木) 23:45
北日本新聞

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