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マイルドHV初搭載の新型「イヴォーク」の実力は? レンジローバーの末っ子がより上質なクーペSUVに進化

7/18(木) 18:10配信

くるまのニュース

レンジローバーの末弟とはいえ、オプション込みで1000万円超えも

 革内装の質感は申し分なく、試乗車のルーフは広いガラスになっていて開放感のある室内が楽しめます。

 ルーフは開閉できないタイプだったので、筆者としてはちょっと残念でしたが、オプションでは開閉できるガラスルーフも選べるということです。

 さらに、新しいレンジローバー系のクルマのアイコンにもなっている上下二つのモニターによる操作系は、慣れれば扱いにくいということもなく、なにしろ見栄えが良いため、末弟であるイヴォークも一気に高級感が上がったようです。

 ただし、高級感という意味では、ドア開閉時の音などはヴェラール以上の兄達にはおよばず、とくに後席のドアを開ける際の「パコン」という国産コンパクトカーに近いような軽い音は、残念といわざるを得ません。

 そんなところを気にする人はあまりいないかもしれませんが、「レンジローバー」を名乗っている以上、期待値が上がってしまうというものです。

 さて、気になるのはその価格です。私が試乗したイヴォークは最上級グレードの「R-DYNAMIC HSE P300 MHEV」ですが、801万円(消費税込、以下同様)の本体価格に、なんと214万円超のオプションが付いており、総額は1000万円を超えます。

 20年程前は、本家「レンジローバー」がこのくらいの価格だったと記憶しているので、末っ子のイヴォークでこのプライスタグが付くとは驚きを禁じえません。

 イヴォークのサイトなどに載っている価格は、ガソリン車が461万円から、ディーゼルエンジン車が523万円からとなっていますが、購入する際にオプションを付けると価格は上昇してしまいます。

 国産メーカーから買い替える人が、「レンジローバーのクルマが400万円台から買えるのか」とショールームを訪れたとします。

 ディスプレイされている上級グレードのカッコいいイヴォークを見て、「良いねー、これ欲しい!」と思っていざ商談に入り、「あれと同じのを下さい」といって出てきた見積もり書に1000万円を超える金額が書いてあったらそれは驚くでしょう。

 価格に見合わないとはいいませんが、昨今では輸入車の、とくにオプションの金額が上がっているのが気になります。

 しかも試乗車や展示車には、オプションが満載のものが用意されていることが多く、雑誌やウェブの写真を見て好印象を持った人が、実際の素の状態のクルマを見た場合にその印象が大きく変わることも珍しくありません。

 話が逸れましたが、今回の新型イヴォークの試乗会では、その点を強く感じてしまいました。しかし、これはインポーターも悩んでいるそうで、とくにエントリーモデルのオプション価格が上がってしまうと販売のボリュームゾーンになるはずが、既存のカスタマーも離れてしまうこともあるといいます。

 イヴォークがクルマとして魅力的なのは間違いありません。先代モデルの購入者は、「デザインが良い」ということで選んでいる人が6割から7割にものぼるとのことです。

 実際に購入する人は50万円から60万円分のオプションを付けるケースが多く、先代のイヴォークの場合、総額は600万円前後になる場合がほとんどということでした。

 新型になったイヴォークをどのように感じるのか、見ただけでは分からない悪路走破性なども鑑みて、じっくりと話を聞いてショールームで判断頂ければと思います。

安東弘樹

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最終更新:7/18(木) 19:06
くるまのニュース

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