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元甲子園球児に聞いた「高校選びの基準とはじめての寮生活」

7/18(木) 17:00配信

ベースボールキング

5試合で計77安打。チーム打率.418と驚異的な数字を残したのが2014年夏の甲子園でベスト4に進出した敦賀気比(福井)。そんなチームで中軸を担い25打数8安打、2本塁打で.320の打率を残した峯健太郎さん。今春日体大を卒業し、今は地元の和歌山で社会人としての第一歩を歩み始めた峯さんにお話を聞いてみた!

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■強豪校から勧誘多数! 高校選びのポイントは?
「高校では甲子園にももちろん行きたいとは思っていましたけれど、甲子園には行けなくてもプロ野球選手になりたかったですね、どうしても」
ジャイアンツカップで準優勝するほどのチームの主力でキャプテン。そんな選手を近畿地方の強豪高校が放っておくはずもない。全国優勝経験のある高校も含め多くの誘いがあった。峯さんはどんな基準で高校を選んだのか聞いてみた。
「まず第一に、プロを目指す以上は1年生から試合に出たいという思いがありました。ですので、いくつか強豪校からお誘いをいただいたのですが、ある強豪校はあまりにもレベルが高すぎて、ここだと甲子園には行けるかもしれないけど自分が試合に出られる自信がないなぁ……と思ったり(笑)。また別の強豪校はとにかくよく走ると聞いていたので、中学で散々走らされてしんどい思いをしてきたので高校でさらに走らされるのも……と思ったり(笑)。とにかく悩みましたね」

そんな中、北陸の強豪校・敦賀気比の練習を見学する機会があった。シニアの大会で対戦したことのある浅井洸耶(のちの同校キャプテン/青学大→東芝)が同校へ進学するという話を聞き「浅井のプレースタイルが格好良くて、同じチームでプレーしてみたいと思っていた」という気持ちにも背中を押され、この福井県の高校に入学することを決めた。

■中学で親元を離れることに不安はなかった?
中学時代に名をはせた球児が他県の強豪高校に進学する事は珍しいことではない。しかし実際のところ、15歳で親元を離れることや、初めての寮生活に不安や心配はなかったのだろうか?
「ホームシックにかかった時はありましたね……。でも1年からAチームに入れさせてもらっていたので、(下級生がやらされるような)雑用などもなかったですし、『プロに行きたい!』という思いで休みもなしに必死に練習をしていたので、不安とか感じる時間もなかったですね」

1年の夏からいきなり背番号8をもらい、秋には主力として北信越大会で準優勝。翌年のセンバツ大会ではベスト4まで勝ち進んだ。何もかもが順風満帆だった野球人生。しかしこの頃、中学時代から痛めていた右肩が悲鳴を上げていた。


■我慢していた肩の痛み


「今思えばなんですけど、小学校時代にピッチャーをしていてけっこうな数を投げていましたね。それに対してストレッチなどのケアを全くしていなかったことが原因なのかもしれません。中学の時も肩に痛みがでるまでは同じような感じでしたね。投げまくって、ケアをしなかったという感じで。中学の野球を引退してから高校に入るまでの期間、ボールを投げる機会も減っていましたし、自然と良くなるだろうと少し甘く思っていて、そこまで深く考えていませんでしたね」

病院で診てもらっても原因は不明。
「筋肉が固まった状態だったので、どこが良くないのか分からくて。痛い部分をかばって投げるようになると、投げ方もおかしくなって悪循環でした。ただ、今思うとあの時に自分がもっと痛いことをアピールして、もっと大事にしていたら……という思いはありますね」

能力が高いがゆえに高校入学直後から試合に出続け、下級生ながら主力を任されればなかなか「肩が痛い」とは言い出しにくい。実際、痛み止めを飲みながら試合に出ることもあったという。結局、治療に専念する時間もないまま、痛みを我慢しながら時は過ぎていった。

そこまでして練習に打ち込んだ2年半。その努力が結実して3年夏には甲子園でベスト4進出。自身も2本のホームランを放つなど大活躍した。高校からのプロ入りを熱望していた峯さんに「志望届を出せば、プロから指名されるのでは」という声もあった。しかし峯さんは大学へ進む道を選んだ。
「甲子園に2回出られましたけど、満足感がなかったというか、自信がなかったんです。でも肩が治れば……という思いはありました」
指導者の勧めもあり大学は日体大へ。ただ、このとき峯さんの肩の状態は既に限界に達していた。

次回:元甲子園球児に聞いた「今の子ども、指導者に伝えたいこと」に続きます。
(沢井史/写真:本人提供)

BASEBALL KING

最終更新:7/18(木) 17:05
ベースボールキング

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