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来場者が激増! 月に数人→3カ月で1万5千人になった沖縄の新観光地 課題に直面

7/18(木) 5:00配信

沖縄タイムス

 雄大な一枚岩を背景に、約28メートルの高さから流れ落ちる名護市数久田の県指定名勝「轟の滝」。昨年12月までに周辺整備を終え、「轟の滝公園」として本格的にオープンして以降、来場者が増え続け、本年度は4~6月の3カ月間で1万5千人を超えた。うれしい悲鳴が上がる一方、認知度に課題を残し、訪日外国人観光客は取り込み切れていない。交通量が増えたことで、周辺道路の安全性を懸念する声もある。(北部報道部・嘉良謙太朗)

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 年間来場者6万人へ

 同公園は、市が2012年度から6年間の事業計画で滝周辺の約1・5ヘクタールを整備。遊歩道のほか、ピクニックやバーべキューができる広場や、シダ植物の観察エリアが新設され、数久田区が指定管理を受けて運営している。

 同区の比嘉幹和区長によると、整備前の来場者は「月に数人訪れる程度」だったという。しかし、整備後は月に数千人が訪れるようになり、計画では年間6万人の来場者数を目指している。

 18年度の来場者数を月別に見ると、12月1981人、1月2611人、2月3493人、3月4923人と右肩上がりに推移し、今年3月に1万人を達成。本年度も4月4668人、5月6770人、6月4041人で、計1万5479人と伸び続け、多くの観光客や家族連れの来場が見込まれる夏休みシーズンを前に、すでに年間目標数の4分の1を超えた。

 認知度に課題

 来場者が増え続ける一方、そのほとんどは日本人で、外国人観光客の取り込みが課題だ。同公園では日本語、英語、中国語、韓国語、団体の5種類のチケットの売上枚数で来場者数を算出している。

 売上枚数の内訳を見ると、4~6月は日本語が1万2537枚で全体の8割。次に多いのは英語の1628枚で10・5%、団体は950枚で6・1%となっている。

 県が発表した2018年度の県入域観光客統計概況によると、外国人観光客は台湾約92万人、韓国約55万人、中国約69万人、香港約23万人。だが、同公園は中国語294枚で1・9%、韓国語70枚で0・5%となっており、合わせても2・4%にとどまる。

 こうした現状について、名護市で観光ガイドに携わる関係者は、北部への観光客のほとんどは美ら海水族館や古宇利島が目的であるとし「帰りのあと1~2時間で何をしようか、というときに足を運んでもらえる工夫が必要」と話す。

 外国人観光客の情報入手手段は「ネットが圧倒的」で、訪れた人にネットを通じて情報を発信してもらう必要があると指摘。多言語での情報発信に加え、ホームページ開設の必要性も説いた。

 事故の懸念も

 同公園の周辺道路では来場者の増加に伴い、交通量も増加している。区は「スピード落とせ」といった看板を数十メートルおきに設置。6月には注意喚起を呼び掛ける多言語看板を設置するなど、交通安全対策を講じている。

 公園まで続く一本道は幅が狭く、住宅やアパートに囲まれ、歩道がほとんどない。比嘉区長は「スピードを上げて走るレンタカーもおり、気を付けてほしい」と安全運転を呼び掛けた。

最終更新:7/18(木) 5:00
沖縄タイムス

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