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遊びにも本気のレッドブル。F1イギリスGP前のカート大会で見えたホンダとの信頼関係

7/18(木) 13:33配信

オートスポーツweb

 イギリスGP直前の水曜日。レッドブル・ホンダの本拠地のあるイギリス・ミルトンキーンズで、同チーム主宰のカート大会が開催された。そこは遊びでも決して手を抜かないレッドブルである。レッドブルとホンダ双方のファクトリーから集まった従業員ら総勢60名を3名1組20チームに分け、125ccのレーシングカートによる60分間のガチンコ耐久レースに仕立て上げた。

 顔ぶれも錚々たるもので、レッドブル側はクリスチャン・ホーナー代表、ホンダは田辺豊治F1テクニカルディレクターを始めとするエンジニアたち、さらに日本からわざわざ山本雅史マネージングディレクターも駆けつけた。

 そしてGP直前にもかかわらず、マックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーまで飛び入り参加した。これでイベントはいっそう盛り上がった。

 くじ引きによるチーム分けでは、偶然ホーナー代表と山本MDが同じ組になった。ホーナー代表は国際F3000まで行ったバリバリの元レーシングドライバーであり、山本MDも全日本カートで鳴らした腕の持ち主。

「おれたち二人が組めば、優勝まちがいない」と、喜んだ。ところが3人目のホンダUKの従業員は、「レーシングカートを走らせるのは、今日が初めてなんです……」という超初心者だった。

 これにはふたりでずっこけたというが、ホーナー代表が速さを発揮し、予選4番手。レースでは山本MDがホーナー代表以上のペースで上位を快走し、最終的に6位フィニッシュを果たした。

「必死に走ってたらインを刺されましてね。横に並んだときに目が合ったらマックスでした。しばらく並走して幅寄せしたりしたら、あとで『(シャルル)ルクレールじゃないんだから』と言われましたよ(笑)」

 このイベントはオーストリアGPのずっと前に企画されたが、偶然とはいえ初優勝直後の開催となった。そのためレッドブルとホンダにとっては、まさに祝勝会のような雰囲気だったという。

 ホンダのスタッフを自チームのイベントに、当然のように招待する。今までのパートナーとでは、あり得ないことだった。直前に最高の結果が出たから当然といえば当然だが、今のレッドブルとホンダは互いを認め合い信頼し合う、非常にいい関係に見える。

 レッドブルリンクから一転、イギリスGPの舞台シルバーストンは名うてのパワーサーキットだ。当然彼らは、メルセデスとフェラーリ相手に厳しい戦いを覚悟した。

 しかし結果は、予選で4、5番グリッドを獲得。ポールシッターのバルテリ・ボッタスとフェルスタッペンのタイム差は、わずか0.183秒だった。

 そして決勝レースでも安定した速さで周回を重ね、37周目にはセバスチャン・ベッテルを鮮やかにパスして3番手に上がった。

 しかし直後にベッテルに追突され、5番手に後退してしまう。「フロアにひどいダメージを負いながら、5位でチェッカーを受けたのは驚くべきことだった」と、ホーナー代表。

「あのまま3位を走っていれば、ボッタスのピットインで2位に上がっていたはずだ。ソフトに履き替えたボッタスに最終的に抜かれたかどうか、それは神のみぞ知るだよ」

 中古ソフトとはいえ、メルセデスが全開で抜きにかかってくる。それをフェルスタッペンが、どこまで防いだか。その勝負も、できればぜひ見たかったものである。



[オートスポーツweb ]

最終更新:7/18(木) 13:34
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