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G7各国「リブラ」への懸念でおおむね一致-主権脅かすと警戒

7/18(木) 10:05配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): フランスで17日開幕した主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で、各国はフェイスブックが計画するデジタル通貨「リブラ」への懸念でおおむね一致した。各国はデジタル課税や経済見通しに関しては見解が分かれている。

ドイツのショルツ財務相は記者団に、「誰もがリブラを心配している」と発言。「財務相と中銀総裁の全員が、ルールが全て順守されているか、そして金融の安定性確保のため規制変更が必要かという点を強く懸念している」とし、リブラの問題に対処するため「速やかな行動が必要だ」と語った。

今年のG7議長国であるフランスのルメール経済・財務相も、民間企業が「ソブリン通貨を創造する可能性」を認めるべきではないと述べた。同相はリブラを今回のG7の主要議題とした。当局者らは、フェイスブックが先端技術力と巨大な顧客ベースを使い、各国の主権を脅かしかねないデジタル通貨を創設する可能性に懸念を抱いている。

同会議に参加している当局者1人が匿名で明らかにしたところでは、G7はリブラに関する共同声明を出す可能性があるという。

リブラを巡ってはムニューシン米財務長官が既に同計画を厳しく非難。トランプ大統領も先週、ツイッター投稿で批判したほか、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長も今月の議会証言でリブラを「強く懸念」していると述べ、来年までに導入する計画の実現性に疑念を示した。

今回のG7出席者全員がリブラをはなから否定しているわけではない。イングランド銀行のカーニー総裁は、英中銀はこの問題に「扉ではないが心を開いて」対応すると発言。ハモンド英財務相は、「これがうまく行き、適切に規制されれば、革新的なものになる可能性がある」との考えを示した。

国際通貨基金(IMF)のリプトン専務理事代行はG7開幕前日の16日、リスク判断だけに基づいてリブラを「つぶした」としたら、技術革新を阻害する恐れがあると警告した。

原題:Fear of Facebook’s Libra Unites Officials at Fractious G-7 (2)(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Birgit Jennen, William Horobin

最終更新:7/18(木) 10:05
Bloomberg

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