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米主要銀行の業績、今後の鍵握るのは米金融当局-最高益更新でも

7/18(木) 12:04配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 全てが米金融当局にかかっている。

これが、米大手銀行5行の4-6月(第2四半期)決算から導き出された結論だ。金利低下で信用の質は比較的保たれたが、融資業務の収入見通しには逆風となった。

幹部らは今後の状況は厳しいと警告し、利益がピークに達したのではないかと懸念する投資家に反論する材料をほとんど示さなかった。ただ現時点では5行は過去最高益を更新、四半期利益としては合わせて初の300億ドル(約3兆2300億円)の大台に乗せた。

米金融当局は利下げ発表さえしていないが、金利低下は既に大手銀行に重しとなり始めている。バンク・オブ・アメリカ(BofA)とウェルズ・ファーゴは最大の収入源である純金利収入が下期に下振れすることを示唆し、JPモルガン・チェースは過去最高を記録した上期から減少するとの見通しを示した。年内の米利下げ回数が、その落ち込み度合いを左右する公算は大きい。

一方、低コストでの借り入れの選択肢や低い失業率が米消費者の追い風となり、銀行も恩恵を受けている。BofAでは融資や預金が増え、住宅ローンも好調で、リテール部門が同行全体の最高益更新を後押しした。シティグループの消費者向け部門も4-6月期としては2013年以来最高の業績を記録した。

もっとも、これら銀行のトレーディング収入は6%減少。ブルームバーグ・インテリジェンスが示したもので、減収は4四半期連続。セルサイドのトレーダーが市場の値動きをうまく生かせていない。

ゴールドマン・サックス・グループの株式トレーディング収入だけが唯一伸びたが、より小規模なライバルからの市場シェア獲得が理由という。モルガン・スタンレーは18日に決算を発表する。

主要行の投資銀行部門も、4-6月期に有名企業の新規株式公開(IPO)があったにもかかわらず、同四半期としては7年ぶりの大幅な減収だった。地政学的な不透明感や貿易摩擦が企業心理に響き、季節的に案件の少ない7-9月期の企業の合併・買収(M&A)関連業務に打撃を与える恐れがあると、幹部らは警鐘を鳴らしている。

原題:Banks’ Record Earnings Show Fed Is Key to Whether Fun Continues(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Michelle Davis, Elizabeth Rembert

最終更新:7/18(木) 12:04
Bloomberg

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