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シャープ「AQUOS R3」レビュー - 写真も動画もAIまかせ、なんにもしなくていい

7/19(金) 12:11配信

マイナビニュース

最初に白状すると、筆者はこれまで、スマホで動画を撮ることがほとんどありませんでした。小さな子どもがいたり、ペットを飼っていたりすれば、日常的に動画を撮る機会も増えると思いますが、子どもやペットがいない筆者のスマホのライブラリーは、圧倒的な数の写真に対して、動画は数えられるほど。動画専用カメラを搭載するなど、動画撮影に注力するシャープのスマートフォン「AQUOS R」シリーズの魅力を、いまひとつ測りかねているところがありました。

【写真】AQUOS R3のカメラで撮った写真。歩きながらの撮影でも、光学手ぶれ補正がしっかり機能

今回、長期にわたって「AQUOS R3 SH-04L(以下、AQUOS R3)」を使用する機会を得て、その印象は大きく変わりました。1カ月ほど使い込んでわかったのは、AQUOS R3の魅力はなによりも、使いやすさにあるということ。肌身離さず持ち歩くからこそ大切な使い心地のよさや、かゆいところに手が届く細やかな機能がたくさんありました。

筆者も思わず開眼したと誤解するくらい、本格的な動画をカンタンに撮れます。「AIが撮影シーンを認識」というのは、今やハイエンドモデルのカメラでは当たり前になりつつありますが、AQUOS R3は動画をきれいに撮るだけでなく、“撮ったあと”がとにかくラク。筆者が使い込んで、感動したポイントをまとめます。

「液晶のシャープ」は伊達じゃない

使ってみてまず感じたのは、6.2インチ(3,120×1,440ピクセル)のディスプレイが大きくて見やすいうえ、めちゃくちゃきれいだということ。最近のスマホはハイエンドモデルに有機ELを採用する機種が多いのですが、さすがは液晶のシャープが誇るIGZOディスプレイ。10億色を表示できるという新開発「Pro IGZO」を搭載しているだけあり、高精細さ、コントラスト、色の鮮やかさ、視野角のいずれも、有機ELに劣りません。

有機ELを搭載する他社製ハイエンドスマホに同じ画像を表示し、AQUOS R3と見比べましたが、ディスプレイの明るさや色鮮やかさはもちろん、有機ELの強味とされる「黒のしまり」も、AQUOS R3が勝っているように見えました。高精細でコントラストがはっきりしていることに加え、ディスプレイのリフレッシュレートが120Hzと高いこともあって、写真や動画がきれい。もちろんWebやSNSの文字もくっきり見え、非常に読みやすく感じます。筆者の場合、スマホでチェックする情報の大半は文字なので、文字の見やすさは使い勝手に大きく貢献するポイントです。

屋外でもディスプレイが見やすいよう、「アウトドアビュー」モードが標準でオンになっています。一般的に、有機ELよりバックライトのある液晶のほうが、日光の下では画面を見やすいのですが、「Pro IGZO」は特にアウトドアで強みを発揮しそうです。

実際に使ってみて、梅雨の晴れ間、真夏のような日差しが降り注ぐ日中でも、手でひさしを作らずともしっかり画面が見えました。くもりの日などは逆に、画面がちょっと明るすぎるかな、と思えるほどです。暗い場所だと、画面が明るすぎて目立ってしまいそうなので、周囲の明るさに合わせ輝度を自動調節する機能は、常にオンにしておいたほうがよさそうです。

このほかAQUOS R3は、薄暗い場所でも目に優しい「リラックスビュー」や、老眼に心強い「はっきりビュー」、視野角を意図的に狭める「のぞき見ブロック」といった機能も備え、TPOにあわせて使い分けられるようになっています。「のぞき見ブロック」は、電車など公共の場で個人情報などを守るために、あるとうれしい機能。画面上部をスワイプして引き出せる「クイック設定パネル」から、のぞき見ブロックへすぐ切り替えられるようになっているのも使いやすいポイントです。


ディスプレイの見やすさと合わせて、使いやすさを大きく左右するのが操作性です。AQUOS R3は、CPUにQualcommのSnapdragon 855を搭載するほか、メモリもたっぷり6GBと余裕があるため、タッチ操作がサックサク(ストレージは120GBで、microSDにも対応)。

ディスプレイ下の指紋センサーを使ったナビゲーションはカスタマイズできます。たとえば指紋センサーをホームボタンとして使えるほか、ナビゲーションバーを非表示にして、代わりにセンサーを左になぞると前画面へ戻る、右になぞると履歴を表示できる、といった具合にカスタマイズが可能。履歴を表示した状態で、さらに右になぞるとアプリを順に切り替えるといった設定もあります。指紋センサー上から、親指をすべらせるだけでスマホを操作できるのがとても便利です。


濡れた手でタッチ操作できるのも、かゆいところに手が届くポイントです。IP65/IP68の防塵防水対応で、水場でも使えるAQUOS R3。濡れた手で操作できると、料理中も安心して使えます。

ちなみにAQUOS R3には、本体側面に音量キーや電源ボタンと並び、Googleアシスタントを呼び出せる専用ボタンも用意されていて、Googleアシスタントをワンプッシュで立ち上げ、音声からレシピなどを検索できます。Webサイトの画面を自動でスクロールする独自機能「スクロールオート」も、レシピを閲覧しながら料理するのに役立ちました。AQUOS R3は、キッチンでも使いやすいスマホといえそうです。

動画と静止画で2眼の独自路線

背面カメラは1,220万画素の静止画用標準レンズと、2,010万画素の動画用ワイドレンズの2眼仕様。他社のスマホは静止画用だけで2眼、3眼となってきているのに対して、「AQUOS R」シリーズは動画に注力する独自路線を貫いています。静止画撮影の性能を不安視する人もいるようですが、まずは以下の作例を見てください。


筆者が出張で訪れたシアトルの街で、歩きながら撮った写真ですが、ちゃんと手ぶれ補正がきいているし、明るくシャープだし、スマホでササッと撮影した写真には見えません。AQUOS R3は動画の撮影機能が充実しているので、動画機能がクローズアップされがちですが、静止画も十分きれいに撮れる印象。撮影モードもいろいろあって、ポートレートや接写、モノクロなどのモードを選べます。

「AIオート」にしておけば、なにも考えずにシャッターを切るだけで、シーンにあわせた最適なモードを設定します。AIが自動で写真をトリミングしてくれる「インテリジェントフレーミング」をオンにしておけば、あとから写真を編集する手間も不要。筆者はよくやりがちなのですが、地平線や水平線がずれたりゆがんだりしてしまっても、とまっすぐ直してくれます。


動画でもAIがしっかり働いていて、動画を撮りながら、いいシーンを自動判別して、静止画のベストショットを残す「AIライブシャッター」も搭載されています。筆者がAQUOS R3を使い込んでみて、もっとも気に入ったのはAIライブシャッターでした。

これまで筆者が動画をあまり撮ってこなかったのは、動画を撮りつつ静止画も撮ろうとすると、どっちつかずになるから。しかしAIライブシャッターなら、動画に集中しつつ静止画もしっかり保存できます。旅行先などで試したのですが、サンセットや花火のように動画と静止画の両方で残したい、一期一会の風景を記録するのに最強の機能だと感じました。撮影した動画から、笑顔や動きのあるシーンを抽出して、自動で15秒のムービーにまとめてくれる機能も備えています。動画は撮ったあとの編集が面倒で、つい撮りっぱなしになりがちですが、これなら撮影したムービーを手軽にSNSなどで共有できます。


船の上で撮影した動画も、強力な手ぶれ補正のおかげで安定した映像になっている。感覚的にはかなり暗かったのだが、明るく撮影できていたのに驚いた


今までなんとなく、動画よりは静止画という考えで、もし動画を撮っても一度も見ないことが多かったのですが、AQUOS R3を使っていて、動画の楽しさに目覚めた気がします。

太田百合子

最終更新:7/19(金) 12:11
マイナビニュース

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