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月面着陸50年、人類はやっぱり月に行っていた

7/19(金) 18:31配信

ギズモード・ジャパン

月面着陸は本当はなかったと、いまだにちょこっと信じていたりとかしませんか?

月面着陸50周年を心の底から楽しむために、陰謀説の出元を振り返ってスッキリしましょう。

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決定打は1冊の自費出版本

月面着陸陰謀説は、ネットでフェイクニュースが社会現象になる遥か前に生まれて広まりました。出元は1974年にBill Kaysingという人が自費出版した「We Never Went to the Moon」という本です。

Kaysing氏は冷戦の最中の1950年代、宇宙開発関連企業Rocketdyneでテクニカルライターとして働いていた人なので、そんな経歴の人が「月面着陸の写真はアリゾナ州のエリア51でスタジオ撮影したものだ!」と書いたもんだから、さあ大変。みな内部告発と勘違いしてしまったんです。でも本人もあとで認めているように、宇宙開発関連の社員といっても、ロケットの知識はゼロのド素人です。

もともと国民の3割は信じていなかった

人類が月面に初めて降り立ったのは、それに先立つ1969年7月20日。アメリカではベトナム戦争、ウォーターゲート事件で学生運動が吹き荒れて、「もう政府の言うことなんて全然信じられねえ」という厭世ムードが広まっていました。本が出る前から、国民の3割は「あれもどうせデマに決まってる」と思っていたことが、ナイト・リッダーの1970年の世論調査でわかっています。出版の2年後の1976年のギャロップ世論調査でも28%が陰謀説支持派。あまりにも偉業すぎて国民の意識がまったくついていっていなかったんですね。

今思うと騙されたのが不思議な陰謀説①「宇宙なのに星が写っていない」

Kaysingさんが陰謀説の根拠として挙げたのは、当時の技術では実現不能だったという点です。これは内部告発調で、本にあることないこと書きました。

「Santa Susana研究所でロケット試験運用に何度も立ち会ったが、そこで目にしたものは数々の失敗、爆発、エンジン緊急停止だった。[...]空軍がアトラスロケットシリーズの大陸間弾道ミサイル (ICBM)への配備を承認してからも、エラーの連続だった」( 「We Never Went to the Moon」 より)

読む人が読めばウソとすぐ見抜けるんですが、もっと簡単にアウト判定できる発言もあります。それがこちら。

「宇宙なのに、どの写真を見ても星が1個も写っていないのが何よりの証拠だ。本当に月で撮ったのなら星が写ってないとおかしいじゃないか」(1977年、ニュージャージーの地方紙の取材に答えて)

それってただの「黒つぶれ」なんじゃ…。暗いところで写真撮るとき、なんか明るいものがあると、暗いところが真っ黒に映るやつ。万人スマホフォトグラファーの今なら、だれでも常識で想像がつきますよね。月面も日光の照り返しが激しいので、普通にそこに絞り値を合わせると、背景の星は消えます。

星に絞り値を合わせるとどうなるのか? これについては映画監督のS G Collinsさんが再現しています(3:35~)。

そうなんですよ。宇宙飛行士が真っ白に飛んじゃうんですね。

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最終更新:7/22(月) 10:31
ギズモード・ジャパン

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