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【よく考えるとヘンテコな言葉】天文学的に考えると「期待の新星」が全く期待できない理由

7/19(金) 12:30配信

ねとらぼ

 天文学には「ブラックホール」「ガンマ線バースト」「ビッグバン」などカッコいい専門用語が多く、比喩表現に用いられることもあります。

【全ての答え】

 例えば、「大食い」のことを「胃袋がブラックホール」というなど。もっと身近な例だと「期待の新星/超新星」といった言い回しもありますが……実はこれ、天文学的に考えるとかなりヘンテコな表現。どこがおかしいのか、今回はクイズ形式でご紹介します。

【問題】天文学における「新星」はどっち?

・新しく生まれたばかりの星の姿
・星が進化しきった終わりに近い姿





【答え】星が進化しきった終わりに近い姿

 「新星」とは、ほとんど見えないほどに暗い恒星が、短期間の間に桁違いに明るくなる現象です。そこから数百日から数年かけてもとの明るさに戻っていきます。突然、新しい星が現れたかのようにも見えますが、実際に関わっている星は、ほぼ終わりの姿「白色矮星(はくしょくわいせい)」なのです。

 「期待の新星」は「今後が期待される、輝いている新人」のような意味で使われますが、天文学的に考えるなら新人というよりは、引退間近?

【次の問題】「超新星」と「新星」は現象としては同じで、より明るいものが「超新星」?

 ○か×かで答えてください。





【答え】×

 超新星は新星とは異なる現象で、一万倍ほど明るくなりります。

 超新星は宇宙でもっとも大きい爆発現象の1つでで、銀河全体に匹敵するほどの明るさになります。そのうち「重力崩壊型超新星」とよばれる超新星は、比較的重たい星の進化の最終段階で、重力崩壊により起こる大爆発です。特に重たい星はその後ブラックホールになり、星としての最後の姿を迎えます。

【次の問題】「もうすぐ超新星爆発する」といわれている星は、次の3つのうちどれでしょう?

・おとめ座のスピカ
・オリオン座のベテルギウス
・おおいぬ座のシリウス

 過去にも超新星は観測されており、古い文献では、日本でも1006年の超新星が「明月期」などに記載されています。それほどに超新星爆発は明るく、星までの距離が近ければ肉眼でも、昼間でも見ることができるのです。

 私たちも生きているうちに肉眼で超新星の様子を見てみたいものです。 実は、よく知られている星の中に「もうすぐ超新星爆発をする」といわれている星があります。





【答え】オリオン座のベテルギウス

 オリオン座のベテルギウスは「赤色巨星とよばれる星の晩年の姿をしていて」「太陽20倍もの重さがあり」「さらには不安定」という理由から、“もうすぐ”超新星爆発を起こすといわれています。もしもベテルギウスが超新星爆発をしたら、しばらくは半月ほどの明るさになり、昼間でも見えるようになるそうです。

 しかし天文学的な“もうすぐ”は明日なのか、1000年後なのか定かではなく、私たちが生きているうちに見られるかどうか……。ある意味、「期待の超新星」といえるかもしれません。

ねとらぼ

最終更新:7/19(金) 12:30
ねとらぼ

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