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夜になるとニャアニャア鳴いて助けを求めていた子猫 保護して老犬とも仲良く同居

7/19(金) 13:41配信

デイリースポーツ

定春くんは夜になると大きな声でニャアニャア鳴いていた。鳴き声が聞こえなくなることもあったが、再び舞い戻ってきた定春くん。保護された家で、黒柴系の雑種の犬と暮らすことになった。

【写真】保護されたころ…生きていてよかった

■深夜、鳴き続けて助けを求めた子猫

2014年5月の深夜、滋賀県に住む寺澤さんは、深夜、就寝中に子猫の鳴き声で目覚めた。耳を澄ませると、どうやら庭で鳴いているようだった。

「うわ~、このあたりで子猫を産んだんだ」と思った寺澤さん。きっと親がそばにいるだろうと、その夜はそのままやり過ごしたが、毎晩子猫が大声で鳴くので、寝不足になるほどだった。野良猫が産んだ子猫なのか誰かに擦れられたのかは分からないが、どうやら親も兄弟もおらず、ずっと一匹でさまよっているようだった。

「ある日、夜中に窓を開けるとどこかに行ったようで、翌朝も姿が見えませんでした。正直ほっとしました。でも、犬の散歩に行くと、近所の家の前で子猫が死んでいるのを見つけたんです」。その家の人が出てきて、「この子は、カラスに突かれて亡くなったようだ」と言ったので、寺澤さんは、「もしかしたらあの猫かも?」と思うと気になって、もんもんとしていた。

■捕獲作戦

それから数日後の夜、また子猫の鳴き声が聞こえた。寺澤さんは「生きていた!」と思い、ほっとすると同時に、カラスも多いし、被害にあわないよう保護しようと家族に相談した。

どうやら子猫は庭の物置の下にいるようだった。夜間、スマホで撮影すると、光る眼が動いていた。警戒心が強く近寄ると逃げるので1週間かけて餌付けした。

なかなか捕獲するのが難しかったが、徐々にキャットフードを勝手口のほうに近づけて行って、勝手口から入った台所の上がり框に置いたキャットフードにつられて中に入ったところを捕獲した。

「子猫が勝手口から入ってくるところを、リビングでテレビを見ているふりをして手鏡で見ていたのですが、外で待機している娘にメールで「今や!」とGOサインを送り、娘が後ろからドアをそっと閉めると、定春は、びっくりしていました」

子猫はすごく汚れていて、耳の中も真っ黒。シャンプーをしてから動物病院に連れて行った。生後約2カ月、トカゲやカエルに寄生する虫の卵が便の中から見つかったので、そういうものを食べて飢えをしのいでいたと考えられている。

「ワクチンを接種後、貼り紙をして里親を募集したんですが、だんだん愛着がわいてきて、里親がみつからなければうちで飼おうと思ったんです。1、2日は、ケージの中の小さな箱の中でおどおどしていましたが、3日目くらいから人になつきました」

子猫は、アニメに出てくる犬のキャラクターと同じ名前の定春(さだはる)と名付けられた。

■弱いものに優しい定春くん

寺澤さんは、チーくんという黒柴系の雑種を飼っていたので、定春くんと仲良く暮らせるか少し心配した。チーくんが威嚇したので、一定の距離を保っていたが、定春くんは、チー君が眠っていると、チーくんの頭をなめに行った。

寺澤さん一家は、元々家族みんな犬派であったが、定春くんと暮らすようになって、猫のツンデレが持つ不思議な魅力に惹かれていった。定春くんにひっかかれたり、かみつかれたりすることがあるが、弱いものに対して優しいところがあり、そのギャップも可愛いという。

「私がどこかに体をぶつけたり、やけどをしたりして、『痛い!』と悲鳴をあげると、真っ先に飛んできてくれるんです。チーに異変があると、大きな声で鳴いて私たちを呼びますし、天使みたいなところもあるんですよ」

老犬のチーくんの具合が悪い時は、チーくん中心の生活だった。甘えたいのに甘えられなかった定春くん。2019年2月にチーくんが17歳で大往生してからは、家族の愛をひとりじめしている。

(まいどなニュース特約・渡辺陽)

最終更新:7/19(金) 18:01
デイリースポーツ

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