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子どものアトピー性皮膚炎のかゆみ 服選びのポイントは?

7/19(金) 12:12配信

Medical Note

アトピー性皮膚炎(以下、アトピー)は、「掻痒(そうよう)」が疾患定義にも含まれているように、かゆみに悩まされる疾患です。アトピーは軽い刺激でも強くかゆみを感じる「アロネーシス(alloknesis)」や、強いかゆみ刺激はさらにかゆくなるという「ハイパーネーシス(hyperknesis)」という現象があり、かゆみが睡眠障害を招いたり、患児や家族の生活の質を大きく低下させたりしてしまうのです。つらいかゆみが起こりにくくなるよう、工夫できることはあるでしょうか。また、かゆみが起こった時にはどう対処すればいいでしょう。【東京慈恵会医科大学葛飾医療センター小児科助教・堀向健太/メディカルノートNEWS & JOURNAL】

◇何とかしてかゆみを和らげてあげたい

かゆみ対策としてよく、年齢を問わず患者さんや保護者に尋ねられることがあります。

例えば、

「とりあえずその場でできることはないですか?」
「綿の服でないといけませんか?」

といった質問です。

結論としては、皮膚の状態を改善させるための薬物療法やスキンケアを根気よく続けることが、子どものアトピーのかゆみに対しては最も重要なのです。とはいえ、このような質問をする方の多くは、そうしたことを承知の上で、加えてできることはないかを探しています。そこで、その問いに対する答えとして、最近の報告をまとめてみたいと思います。

◇狭い範囲のかゆみは冷やして緩和

入浴や入眠時は、体があたたまるためにかゆみが強くなることが多くなります。その際のかゆみは、神経を刺激するアラーミンという物質や、特別な神経繊維が関係するという報告があります。この特別な神経線維は冷却やメントールなどの刺激によって、かゆみを和らげるという研究結果が公表されています。

そのようなわけで私は、かゆみが狭い範囲にとどまっている場合には、アトピーの炎症によく使われるステロイド外用薬やタクロリムス外用薬をその場所に塗って冷却するよう指導しています。すると、十分冷やしたあとにはかなりかゆみがおさまり、かき壊すことが少なくなります。

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最終更新:7/19(金) 12:12
Medical Note

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