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”米中貿易対立” アメリカに締め出されても痛くない!? ファーウェイが描く”植民地化”計画とは

7/19(金) 10:01配信

AbemaTIMES

 アメリカとその同盟国によって事実上の“締め出し“を受けている中国のファーウェイが、ヨーロッパで存在感を示しているという。

 同社は拠点を置いているイタリアに、マーケティング、部品などの調達、研究開発の分野で3300億円を投資する(今後3年間で)と発表。イタリアはこれまでも中国が提唱する巨大経済圏「一帯一路」構想にG7として初めて支持を表明するなど、結びつきを強めてきた。

 米中が熾烈な争いを繰り広げる“5G戦争“で一歩後退してしまうかに思われたファーウェイ。しかし開発部門責任者の汪涛氏は5月、「わが社は全世界で事業を展開しているので、アメリカ一国でトラブルが起きても大きなダメージにならない」と主張。任正非CEOも「2021年までに人類の生活に必要な新たなサービスを始めることとしよう」と強気の姿勢を見せていた。

 実際、アメリカと歩調を合わせてファーウェイ製品を自粛しているのは日本やオーストラリアなどのわずかな国で、トランプ大統領は米中首脳会談で安全保障上の問題がなければアメリカ企業がファーウェイに対し、部品を売ることを認める意向を示してもいる。

 講談社特別編集委員の近藤大介氏は、中国、そしてファーウェイの狙いについて、次のように説明する。

 「G7の一角を崩したい中国が中心となって、2015年にアジアインフラ投資銀行(AIIB)というものを作った。そして親中派であるイギリスのオズボーン財務大臣を味方につけ、ドイツ、フランス、イタリア、カナダを巻き込んで行った。まだ参加していないのは日本とアメリカだけだ。一帯一路の“一帯“は中国からヨーロッパにかけての陸路で、“一路“は海。最初はその終点をイギリスだと言っていたが、ブレグジットになってからはイタリアと言い出した。漢帝国とローマ帝国は2000年前からシルクロードでつながっていたので、フィーリングも合う。政治的には非常に揺れているが、経済的にはEUの28か国中で4位の大国で、中国との貿易額も500億ドルを突破している。ファーウェイはヨーロッパに進出した際にイギリスのブリティッシュ・テレコムと契約を結び、ドイツ、フランス、イタリアと、どんどん契約を結んでいった経緯がある。今回もイタリアと大型契約を結ぶことによって、EU28か国と次々に結んでいきたいという思惑があると思う。世界の3大市場はアメリカ、中国、EU。中国は本拠地で、アメリカでは排除だとすると、EUが1番大きな市場ということになる。EUでは今年秋に多くの幹部が交代するので、このタイミングで一気に取りに行きたい。すでに3G、4Gではファーウェイが取っているので、さらに5Gでも、ということだ。ただ、中国政府とファーウェイが密接になってきたのは、アメリカが中国を叩き始めてから。習主席はこれまで深センを二回視察しているが、ファーウェイには来ていない。本当に関係が近ければ、これだけの会社なので必ず行くはずだ」。

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最終更新:7/19(金) 10:01
AbemaTIMES

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