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京アニ火災「犯人は在日?」を根拠なく拡散 トレンドブログが複数掲載、ヘイトも

7/19(金) 15:42配信

BuzzFeed Japan

断定はしていないが…

今回の事件でも、複数の「トレンドブログ」がそうした断片的な情報を記事化している。どれも根拠はない。

BuzzFeed Newsが調べた限り、現在複数のブログで以下のような言及がなされている。

「京アニ放火犯人の顔画像や名前は?国籍は在日韓国?経歴&犯行動機は?
「京アニ火災の犯人の動機や特徴、顔画像、40リットルガソリンとは?在日韓国との噂も!」
「京アニ火災犯人は在日韓国人!?本名や経歴は?茨城出身の元従業員ではなかった」


いずれも断定しているものはない。「決めつけるのは止めましょう」などと書いているような記事もあるが、見出しに疑問符などを持ってきている以上、かたちのうえでは断定を避けながらも、検索流入を期待して「在日」という言葉を入れた可能性は高いと考えられる。

また、これ以外にも2ちゃんねる上の情報を「あじあにゅーす2ちゃんねる」が以下のように掲載している。あくまで「可能性」の指摘ではあるが、その根拠は示していない。

【京アニ放火】放火犯が韓国人の可能性!!! 安倍首相が国家公安委員長に徹底捜査を指示した理由!!!

「在日」と調べている人たちがいる

先述の通り、トレンドブログはSEO対策に長けており、検索ボリュームが大きいキーワードを記事内に多く取り込んでいる。

つまり、こうしたキーワードがあるということは、「在日」と調べている人たちが存在するということを忘れてはいけない。

外国人差別などに詳しいジャーナリストの安田浩一さんは、川崎の事件を受け、「ヘイトスピーチ対策法」に関するシンポジウム(5月29日)で以下のように語り、日本社会に潜む民族差別の存在を指摘した。

「容疑者の身元が確認されるまでの間、ネットにはどんなことが流れたのか。

犯人は外国人に違いない、川崎だから在日コリアンが多いからおそらく在日だろう、名前が発表されないのは何らかのの忖度があるなーー。

ふざけるな、という気持ちでいっぱいになりました。凶悪事件が起きるたびに、ヘイトにまみれたデマが流布され、信じる人がそれを広げる。

多くの場合には全くマイノリティが関係ない場合が多いにもかかわらず、何度なんども繰り返されている」

ヘイトスピーチ対策法は2016年6月に施行されたが、罰則規定などがないため、その実効性を疑問視する声は大きい。

一方、川崎市では条例違反を繰り返した場合、50万円以下の罰金とする、全国で初めてヘイトスピーチに刑事罰を科す条例の制定を目指している。

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最終更新:7/19(金) 17:38
BuzzFeed Japan

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