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「リンクスは想像を超えることが起きる、それを受け入れないといけない」ゴルフアナリスト小松直行氏がみた全英オープン

7/19(金) 14:30配信

ゴルフネットワーク

 7月18日に開幕した今季最後のメジャー大会、全英オープンゴルフ選手権。CS放送ゴルフネットワークで同大会生中継のゲスト解説で出演した在米ゴルフアナリストの小松直行氏に、今回のコースである北アイルランドのロイヤルポートラッシュゴルフクラブと初日まさかの出遅れとなった地元ローリー・マキロイについてコメントをいただきました。

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荒々しいリンクスはゴルファーを惹きつけるものがある

 リンクスは、プレーヤーを惹きつけるんですよね。2002年の全英シニアオープンで須貝昇さんが勝ったんですが、その時須貝さんの練習ラウンドを取材しているんです。それはロイヤルポートラッシュゴルフクラブではなくてロイヤルカウンティーダウンゴルフクラブでしたが、嬉しくてね。

 須貝さんは風に強い選手なんです。シニアになってリンクスに挑戦したいという気持ちはどういうことなのかなと思いながら観に行ったんですけど、リンクスにはプロゴルファーも惹きつけるものがあるんだなと思いました。

 ロイヤルポートラッシュには、荒々しい印象があって。ニックネームが各ホールについているんですけど、例えば「Calamity Corner(カラミティ・コーナー)」とか。「Calamity」というのは、「最悪」とか「災難」とかそういう意味ですけど、いかにも“ここで悪いことがおきる”という、とんでもない名前ですよね、楽しいゴルフを台無しにするような。

 他には「Purgatory(パーガトリー)という、意味は「火の地獄」ですよ。激しいですよ。そういう難しいホールがあって。バンカーもすごく大きい、3階建てくらいの高さのバンカーがあったり。当時は17番にあって、今は7番にそのレプリカがあるそうですが、人が出せないようなバンカーがあるなんて、「ここはプレーヤーに対して意地悪なんじゃないか、荒々しいな」と思いました。

 それまではアメリカのゴルフを観ていたことが多かったので、庭園のような綺麗で人の手の入ったところでやる感じだったのが、「Calamity」とか「Purgatory」みたいな落差というのが、意地悪だなと思いながらも、惹かれるものがありました。

 今回はそんなポートラッシュに世界のトップの選手たちが来ていますから、どうやってプレーするのか楽しみですね。リンクスというのは想像が超えることが起きます。ティーショットが変なところにいったり、そういうことの連続ですから。リンクスでは、そういうことを受け入れないといけない。「なんでだ!」とか怒ったりしていると、あっという間にダメになってしまいます。

 地元で期待されたマキロイですが、最初どこか痛いのかと思ったんですよ。でも、普通に歩いていたしそうでもない。となると、いままでなかったものが出ちゃったのかなと。これまでは、プレッシャーでダメになるようなゴルフをする選手じゃないと思ってたんです。天才だから。余計なことを考えてやるゴルフじゃない、自分の本能みたいなところからプレーする選手だと思っていたんですが、今日は、やっぱり人の子だったのかなという印象ですね。

 タイガーがそういうプレッシャーから超越して凄かったのを目の辺りをしていますから、まだローリーはそこまで行っていないのかもしれないですね。でも、本当は何があったのかはわかりませんね。記者会見の言葉を待ちたいですね。

 ローリーはロイヤルポートラッシュで神話を作ってるんです。2005年、16歳で「61」という、誰も予想できないスコアですよね。そこから僕も注目したわけですけど、そうやって彼は神話を作り続けてきたので、2日目のマキロイはどうなるかなと。

 今後の展開ですが、実はあんまり言わないことにしているんですけど(笑)、ステンソンがいけると思ってるんですね。あとはラームと、先週勝ったビースバーガーもいいなと。ただ、去年もそうでしたけど、最初に「フランチェスコ(・モリナリ)」って言った人はいなかったですよね。やはり、あんまりいいたくないですね(笑)。

■小松 直行(こまつ・なおゆき)
1960年神奈川県横浜市生まれ。筑波大学体育専門学群卒、東京大学大学院教育学研究科博士課程中退(修士)。教職、マスコミを経て、スポーツ科学全般を学んだ背景からゴルフに入れ込み90年代からトーナメント中継に関わる。2002年に渡米して現職。ヨーロピアンツアーを中心に年間40試合近くを生中継。フロリダ州オーランド在住、HC12、ベストスコア75(これもゴルフの不思議!)

最終更新:7/19(金) 14:30
ゴルフネットワーク

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