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中邑の強みは柔軟性と適応力。タイトル戦線の軸にふたたび躍り出る

7/19(金) 11:41配信

J SPORTS

シンスケ・ナカムラふたたび──。

6月28日の東京大会では、ユニバーサル王者のセス・ロリンズと白熱の好勝負。敗れはしたものの、試合内容はハイクオリティーだった。7月9日のスマックダウン・マンチェスター(アメリカ・ニューハンプシャー州)大会では、インターコンチネンタル王者フィン・ベイラーとのノンタイトルマッチに臨み、必殺キンシャサで完璧な3カウントを奪った。

そして14日、ペンシルバニア州フィラデルフィアで行われた『エクストリームルールズ』で、ついにタイトルマッチが実現。またしてもキンシャサで仕留め、インターコンチネンタル王者のベルトを腰に巻いたのである。


中邑真輔がタイトル戦線に戻ってきた。NXTから昇格した2018年、ロイヤルランブルの30人バトルロイヤルで勝利を収めたり、レッスルマニアではAJスタイルズが保持していた当時のWWE王座にチャレンジしたり、中邑は波に乗っていた。その後、スポーツ・エンターテイメントならではのストーリーも関係し、メインから一歩引いていたが、勘所を抑えたレスリングはさすがというしかなく、ヒールとしての振る舞いを磨こうともしていた。いい経験、勉強になったに違いない。

中邑の強みは柔軟性、適応力である。新日本プロレスで基礎を培いつつアルティメット系の要素も採り入れ、WWEで見せる要素を学んだ。したがって、あらゆるスタイルのレスリングが可能になり、いずれはアントニオ猪木のような名人芸も見せてくれるに違いない。2000年3月11日の横浜アリーナで、中邑の師匠は10分1本勝負のエキシビションマッチながら、滝沢秀明さん(現ジャニーズアイランド社長)とプロレスを成立させた。マニアックなほどのプロレスファンとはいえ、滝沢さんは素人である。猪木の試合運びには、多くの日本メディアが舌を巻いた。

そのイズムが中邑にも流れている。見せ方、表情の創り方の重要性は理解しているはずだ。アルティメット系の技は説得力があり、ここにスポーツエンターテインメント独特のムーブが加味される。WWE上層部が、中邑にふたたびチャンスを与えたのは当然だ。

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最終更新:7/19(金) 12:41
J SPORTS

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