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「プロの兄の分まで」大分商2年生エースが完封 V候補破り8強

7/19(金) 11:41配信

西日本スポーツ

 ◆高校野球大分大会3回戦:日本文理大付0-2大分商(18日・別大興産スタジアム)
 大分大会は大分商が第1シードの日本文理大付を2-0で破り8強入りした。福岡ソフトバンクの川瀬晃内野手(21)の弟で、2年生エースの川瀬堅斗が8安打を許しながら、完封。プロ注目の日本文理大付のエース翁長佳辰(3年)は3回戦で涙をのんだ。

【写真】ソフトバンクの内野手、大分商エース川瀬の兄

 第1シードとの対戦に、ここまでかけていた心のリミッターを解除した。「勝つ自信はあった。やってやるぞと思っていた」と大分商のエース川瀬は気迫のマウンドで140球を投げきり、日本文理大付を完封。「この夏で一番良かった。ベストピッチです」と充実感を漂わせた。

■「ベストピッチ」

 「完封してこい」。渡辺正雄監督の言葉でマウンドに送り出された。プロ注目の翁長との緊迫した投手戦が川瀬の力を引き出した。6回まで0‐0のまま。7回に味方が先制点を挙げると「気持ちが楽になってギアが入った」。4回以降は毎回走者を背負いながら要所で力を入れて得点を許さなかった。この日の最速は143キロ。被安打8、8奪三振で140球を投げ「直球も変化球も低めに決まって全部良かった。楽しかった」と会心の笑みが浮かんだ。

 2年生ながら「甲子園に導く投球をしたい」とチームを引っ張る覚悟だ。その言葉には「兄の分まで」という思いが入っている。兄の晃は4年前の大分大会の決勝で明豊に0‐1で敗れた。中学生だった川瀬は球場のスタンドで兄が敗れた試合を見た瞬間に「自分が大商(大分商)で甲子園に行く」と決意した。兄は1年のときに甲子園に行ったが控えだったため、甲子園でプレーできなかった。「お兄ちゃんが立てなかった甲子園に自分が立つ」という思いが原動力になっている。

 渡辺監督は「強い相手になるほど力を発揮する」とエースの潜在能力に期待する。川瀬は「明豊とやりたい」と選抜大会4強の優勝候補との対戦を熱望。順当に勝ち進めば準決勝で実現する。「次も自分の投球をしたい」。どんな強いチームも自分の右腕でねじ伏せてみせる。

西日本スポーツ

最終更新:7/19(金) 12:26
西日本スポーツ

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