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瀬戸内の小さな島々に海外から旅行者が続々集まる理由

7/19(金) 20:45配信

LIMO

広い空に青い海、色とりどりの花々と珍しい生き物たち…。その場に立っているだけで、景色のなかに自分が吸い込まれて溶け込んでしまうような不思議な感覚になる瀬戸内の島々では、瀬戸内国際芸術祭2019が開催されています。

瀬戸芸が開かれる直島の風景写真を見る

今回は、瀬戸内国際芸術祭が自然あふれる瀬戸内の小さな島々にもたらした恩恵と、その経緯について見ていきます。後半では、アートプロジェクトを存分に楽しむための準備についてもご紹介しますので、参考になれば幸いです。

100万人が訪れる瀬戸内国際芸術祭とは?

瀬戸内国際芸術祭(以下、瀬戸芸)とは、第一線で活躍する世界中のアーティストたちの芸術作品と、瀬戸内の島々独特の自然を楽しむことができるアートプロジェクトです。

そもそものきっかけは福武財団(旧 直島福武美術館財団)代表理事の福武總一郎氏が芸術祭を発案したことで、経済団体など44もの団体に加え、観光産業の育成に力を入れていた香川県が協力し、実行委員会が組織されました。

そして、交通の便や宿泊拠点などを整えて2010年に瀬戸芸をスタート。その後は3年に1度、春・夏・秋の3シーズンでひと括りとなるよう開催され、初回は93万人、第2回は107万人、第3回は104万人が来場しています(瀬戸芸実行委員会調べ)。第4回目にあたる今年は、夏会期が今日から始まりました※。

※夏会期は7月19日~8月25日、秋会期は9月28日~11月4日(終了した春会期は4月26日~5月26日)。

外国人観光客の集客に成功

その瀬戸芸は、2010年の開始以来、瀬戸内の島々に活気と経済効果、外国人観光客の来島や島外からの移住者誘致など、さまざまな良い影響をもたらしています。

いくら日本の島々が魅力的だと言っても、世界各国からわざわざ交通費や宿泊費を支払って瀬戸内の島々に来島する確率は、それほど高くはないと言えるでしょう。しかし瀬戸内の島々は、瀬戸芸が開催される年には外国人観光客であふれ、海外に行ったのかと思うほどの景色になるのです。

海外メディアで取り上げられることも増え、ナショナル・ジオグラフィック・トラベラー誌(英国版)の「The Cool List 2019:2019年に行くべき場所」(2019年4月9日付)では、瀬戸内の素晴らしいアートと景色が1位になるなど、注目度も高まり続けています。

実際、今年の瀬戸芸・春会期の来場者の21.7%は海外からという結果が瀬戸芸実行委員会から発表されています(来場者2173人のアンケート調査)。また、瀬戸芸の会期外であっても日常的に外国人観光客の姿を目にするようになりました。こうした景色を当たり前のものにしてくれたのはやはり、瀬戸芸というアートプロジェクトのスタートが大きな要因となっているようです。

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最終更新:7/19(金) 22:20
LIMO

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