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【あの夏の記憶】目標は「打率8割」 大阪桐蔭・西谷監督がプロを見据える藤原恭大に挑んだワケ

7/19(金) 14:52配信

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強豪・大阪桐蔭の主軸として史上初となる2度の春夏連覇を達成

 第100回記念大会を迎えた昨夏の甲子園、大阪桐蔭は史上初となる2度目の春夏連覇という偉業を果たした。過去最多となる56代表校が鎬を削ったメモリアル大会。「史上最強」との評判も高かった大阪桐蔭は、2000年生まれの「ミレニアム世代」と呼ばれる3年生中心のチーム構成で、そのうち4人がプロの門を叩いた。副将・根尾昂(中日)、右のエース・柿木蓮(日本ハム)、左のエース・横川凱(巨人)、そして全6試合に「4番・中堅」で出場した藤原恭大(ロッテ)だ。

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 打ってよし、走ってよし、守ってよし。走攻守3拍子揃った藤原には3球団が1位競合したが、ロッテの井口資仁監督が交渉権を引き当て、未来のスター候補を迎えた。2月の石垣キャンプで1軍に振り分けられると、「実戦の中でプロの世界を感じてほしい」という指揮官の意向で対外試合30戦全てに出場。3月29日の開幕戦では「1番・中堅」で先発し、ロッテの高卒ルーキーとしては54年ぶり3人目の快挙となったが、4月7日に登録抹消。現在は2軍が拠点を置く浦和でプロとしての土台=身体作りに専念している。

 春夏連覇から1年が経ち、今度はテレビで後輩たちの活躍を見守る立場となった。3年間で春夏合わせて4度甲子園に出場。どの試合、どのプレーにも様々な想いが溢れるだろうが、あえて「一番思い出深い試合は?」と聞くと、こんな答えが返ってきた。

「やっぱり春夏連覇した時の、金足農業さんとの試合ですね。春夏連覇は自分たちがずっと目標にしてきたことですし、同じく春夏連覇がかかっていた前年は負けていたので。いろいろなプレッシャーだったり思いだったりもあるので、絶対にやってやるぞ、という気持ちで夏に臨んでいました。それが叶ったので、一番いい試合だったと思います」

金足農業との決勝戦、藤原の心に刻まれた打席は…

 時計の針を2017年夏に巻き戻してみよう。5年ぶり2度目のセンバツ制覇を果たした大阪桐蔭は、藤浪晋太郎(阪神)と森友哉(西武)のバッテリーを擁した2012年以来となる春夏連覇を目指した。長い歴史を誇る高校野球でも2度の春夏連覇となれば史上初。偉業達成に向け、まずは大阪大会で優勝し、甲子園では1回戦、2回戦と順調に勝ち進んだ。そして迎えたのが8月19日、3回戦・仙台育英戦だった。

 この試合で、大阪桐蔭は9回裏2死まで1-0とリードしていた。マウンド上には当時2年生だった柿木。走者一、二塁のピンチも、初球で若山壮樹を遊ゴロに打ち取った……かに見えた。遊撃を守る泉口友汰が打球を捌いて一塁へ送球。一塁へヘッドスライディングした若山より一瞬早く、ボールは一塁手・中川卓也のミットに収まった。が、中川は一塁ベースを踏めなかった。2死満塁の大ピンチ。すると、次打者の馬目郁也に中堅へ2点タイムリーを弾き返されてしまった。まさかの逆転サヨナラ負けで、春夏連覇の夢は途絶えた。

 27個目のアウトを取るまで、勝負の行方は分からない。あの日、最後に頭上を越える打球を懸命に追い続けたのは、センターを守っていた藤原だった。だからこそ、1年後の第100回記念大会決勝は13-2と圧勝したが、27個目のアウトを取る瞬間まで気を引き締めた。

「最後まで何があるか分からないですし、相手もすごく勢いに乗っていたので、最後まで自分たちの野球をしようと思ってやっていました」

 逆転に次ぐ逆転で強豪を破り、決勝まで駒を進めた金足農業は、文字通り“旋風”を巻き起こしていた。下馬評は決して高くなかったが、一人で全試合を投げていた吉田輝星(日本ハム)を中心とする勢いのあるチーム。何が起きてもおかしくない。

 決勝戦。連投の疲れを隠しきれない吉田に、大阪桐蔭打線は容赦なく襲い掛かった。結果、吉田を5回12失点とKOしたが、この日立った5打席のうち、藤原の心に強く刻まれたのは、空振り三振に倒れた第1打席だったという。1回裏、無死一、三塁の先制機に3番・中川が空振り三振を喫し、続く藤原も斬って取られた。「3番、4番と連続で三振を取られたので、やっぱりすごいなと思いました」。

 だが、ここからきっちり修正を加え、第2打席から3打席連続ヒットをマークした藤原もすごい。

「やっぱり真っ直ぐ中心のピッチングで変化球の割合も少なかったんで、真っ直ぐ一本に絞って、変化球は真っ直ぐ待ちの対応しました。それが上手いことはまりましたね。3打席連続(安打)といい感じで波に乗れたし、4番としての仕事もできたと思います」

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最終更新:7/19(金) 16:49
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