ここから本文です

今年で400周年!受け継いだ伝統を後世へつなぐ小倉祇園太鼓の取り組み ~ふるさとWish北九州市~

7/19(金) 16:00配信

九州朝日放送

KBCの報道番組「シリタカ!」の人気コーナーで、課題を乗り越えようと奮闘する福岡県民についてお伝えしている「ふるさとのチカラ」。2019年7月17日(水)の放送では、北九州市の夏の風物詩・小倉祇園太鼓のある課題について取り組む男性の姿を紹介しました。

努力が実り、国の重要無形民俗文化財に!

毎年7月になると小倉の街のあちこちから、あるリズムが聞こえてきます。表と裏で音の高さが違う両面打ち太鼓とヂャンガラと呼ばれる摺り鉦(すりがね)の音です。この時季の小倉では、北九州市の夏の風物詩・小倉祇園太鼓に向け練習をしている人達の姿が多く見られます。彼らは町内会や企業単位でチームを構成しており、今年は7月20日(土)に開催される小倉祇園太鼓の競演大会に向けて練習に励んでいるのです。

そんなチームの1つ、金田第一町内会を訪れました。リズムの正確さや立ち振る舞いを競う競演大会で、優勝経験もあるチームです。「手抜きをしたら、その子は外す」と子ども達に向けて厳しい言葉も飛び出す練習風景。その声の主は、小倉祇園太鼓 保存振興会の企画委員長・日高 洋平さんでした。

「練習してもどれだけでも上手になれる気がして。探求心をくすぐられる」と小倉祇園太鼓に魅了されている日高さんですが、その継承については危機感を抱いているといいます。先ほどの、子ども達への厳しい言葉や熱心な指導は、過去に小倉祇園太鼓の苦しい時代を経験したことにもよります。

今から15年ほど前は、浴衣を脱いでお酒を飲みながら太鼓を叩くことは当たり前という時代でした。しかし、その風紀の乱れについて市民から苦情が届くようになり「そんな祭りならやめてしまえ!」と言われるまでに。「それが、皆の危機感につながった」と日高さんは当時を振り返ります。

小倉祇園太鼓は、小倉城を築城した細川忠興が京都の祇園祭を取り入れ始まったとされている歴史ある祭り。当時の日高さん達のような若い世代もその伝統を改めて周知し、緊迫感を取り戻そうと取り組んできました。その結果、このヂャンガラと太鼓の三拍子のリズムなどが他に例をみないと評価され、なんと2019年春に国の重要無形民俗文化財に指定されたのです。

「3大祭りとして、博多(祇園山笠)や戸畑(祇園大山笠)と行動することが多いけれど、ようやく少し肩を並べることができたかなと思う」と謙虚に語る日高さん。しかし、喜ばしい出来事の一方で、新たな課題にも直面しているといいます。

1/2ページ

最終更新:7/19(金) 16:00
九州朝日放送

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事