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毎年ゾロゾロ渡英も予選突破できず 日本人プロの体たらく

7/20(土) 12:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【全英オープン】

 アマチュア(金谷拓実)を除けば、今年の日本勢は7人のプロが出場して予選を突破したのはたった2人だった。

 2000年から今年までの20大会で、日本人プロは延べ147人が出場(平均7.35人)して、105人が予選落ち。トップ10入りは丸山茂樹(02年・5位)、谷原秀人(06年・5位)、松山英樹(13年・6位)の3人しかいない。

「4大メジャーの中で日本人に最も勝つチャンスがあるのは全英」とよく言われるが、これが現実だ。

 1976年に鈴木規夫が日本人で初めてトップ10(10位)入りを果たし、青木功が78年から4年連続で7位、7位、12位、11位と健闘。82年倉本昌弘4位、86年は中嶋常幸が首位のG・ノーマンに1打差の2位で最終組を回り8位、88年は青木7位と、確かにこの頃は日本選手が「クラレットジャグ」(優勝トロフィー)を手にすることは夢物語ではなかった。「日本人に最も勝つチャンスがある」と言われるのは、当時の成績や比較的小柄な選手の活躍が根拠になっているのかもしれない。

 76年の鈴木は英国の予選会を通り、本戦の出場権を獲得した。青木は初出場の77年大会は予選落ちだったが、翌78年の会場(セントアンドリュース)を下見。「日本の河川敷にそっくり」と気づき、荒川の河川敷コースでリンクスを想定した転がす練習に取り組み、結果を出した。

■全英に対する思い入れすらない

 ところが、今の選手はわざわざ海外の予選会に出なくても、国内予選会や国内ツアー賞金ランク、日本オープン優勝などの資格で「お手軽」に切符を手にできる。それでも本気で優勝を狙う気があるなら会場を下見するなり、出来る限り早めに現地入りして大会に臨むはずだが、そんな選手は皆無に等しい。硬いフェアウエーでもはじかれないようにアイアンのソールを削ったり、クラブセッティングを変える程度で攻略できるほど、本場の荒々しいリンクスは生易しくない。

 要するに多くの日本選手は必死で切符を取りに行っているわけではなく、「全英」に対する思い入れもない。だからほとんどの選手は「厳しいコースでした。予選を通過できませんでしたが、また来たいと思います」と、毎年同じようなコメントを残して会場を後にする。

「4大メジャーの中で日本人に最も勝つチャンスがある大会」なんて欧米選手が聞いたら「Why?」と言って笑うに違いない。

▼1オーバー・58位タイ稲森佑貴
「雨が強くなり、風がめまぐるしく回っていた。明日は第1打を曲げずにチャンスについたら絶対入れる強い気持ちでプレーしていきます」

▼1オーバー・58位タイ浅地洋佑
「ダブルボギーが先行して苦しい展開だったが、耐えることができた。気持ちは何回も折れそうになった。残り2日間もっと上を目指して頑張る」

最終更新:7/20(土) 12:00
日刊ゲンダイDIGITAL

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