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民意を無視する日本。沖縄の若者が香港デモで学んだこと。

7/20(土) 10:30配信

BuzzFeed Japan

沖縄と香港。言葉も国も違うふたつの土地に、同じものを感じる。そう考える、沖縄にルーツを持つ女性と沖縄在住のカメラマンがいる。いったい、それぞれ何を思っているのか。この国のこれからを決める参院選を前に、話を聞いた。【BuzzFeed Japan/久松 レオナ】

香港と沖縄の状況が重なって見えた。

「香港のデモと今の沖縄での基地問題って同じことが言えると思うんですよね」

そうBuzzFeed Newsの取材に話すのは、ミカさん(仮名=20歳)。沖縄にルーツを持つ、大学2年生だ。

「香港の逃亡犯条例だって、沖縄の米軍基地だって、生活の一部に支障が出る。市民が意思決定に参加できない香港と、県民投票をやってもなかなか国が変わらない沖縄の状況が重なって見えたんです」

一般市民が国のトップや中国に抗えない香港。「反対」の民意を示した県民投票の結果が「ないがしろにされている」沖縄の状況が重なって見えた、という。

沖縄出身の母親を持つミカさんは、 「自分のルーツが本土と沖縄にあるから、被害者と加害者の側面がある」と感じている。だからこそ、基地問題のことを真剣に考え、そして悩んでいる。

「実家の土地に、親族は誰も行ったことがない。沖縄の中なのに、フェンスを超えたらアメリカ。自分のご先祖の土地なのになって……」

祖母は学徒隊として沖縄戦を生き延びた。実家の土地は米軍に接収され、いまは米海兵隊・普天間基地の中にある。

「でも、おじさんも基地関係の仕事してるから、基地の話したことなくて……。私がどうこうって話をしたらどう思うんだろうって。本土では『沖縄の問題だから口出さないほうがいい』とか『私たちには関係ない』とか言われてるけど、沖縄でも話しにくい状況にあるのかなって思います」

同じ日本なのに疎外感を感じずにはいられない。

「沖縄に思いを馳せたときに、どうしても脳裏をよぎるのは辺野古のことかな」

大学生になってから友人と沖縄に行った。米軍基地や反対運動の現場を見ることで、いままで知らなかったことを知るようになった。

沖縄県は、普天間基地の名護市辺野古への移設に反対をし続けている。

2018年に亡くなった翁長雄志知事、そしてその意思を引き継いだ玉城デニー知事も反対を掲げ、知事選で圧勝した。今年2月の県民投票でも「反対」が72.1%を占めている。

しかし、国側の対応は変わらない。県民投票の翌日も、辺野古には土砂が運び込まれていた。「民主主義ってなんなのか」との疑問が頭をよぎった。

「沖縄の人たちの民意ってこんなに軽いものなのかと思って。他の都道府県だったらきっと、こんなことにならずに選挙の結果を無視したり、自分には関係ないってなったりはしないような気がする」

そんな状態だったからこそ。ミカさんは、テレビで見た香港デモの様子に勇気をもらったという。

「若い人がたくさんいて、同世代としてパワーをもらえたんです。日本はなかなかそうじゃないから」

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最終更新:7/21(日) 12:54
BuzzFeed Japan

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