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【広島から伝えたい】情報弱者が災害弱者に 高齢者を「強制避難」させるカギはテレビ?学生の挑戦【再配信】

7/20(土) 10:03配信

テレビ新広島

被災を目の当たりにしたからこそ、学生たちの挑戦は続く

12月に入り児玉さんは、ある場所へ向かいました。
「実際に被災された方にアンケートをとりたいなと思いまして。避難することの重要性を普通の人たちよりもわかっていると思うので、そういう人たちに実際に意見を聞くことが大切かなと。」

 訪れたのは豪雨災害で大きな被害を受けた呉市天応地区。被災地の住宅を1軒1軒まわって、聴き取り調査を行いました。被災した高齢者からはさまざまな意見が集まりました。
「情報のときに音が出ますよね。あれがあったらドラマを見ていても何かしら?とみるから、やっぱりああいう音が出るのがいいですね。」
「危険場所の監視画像ですよね。これがあればいいかなとは思いますよね。」
「(避難準備情報とか避難勧告とかが出たことは?)それは必要と思いますね。いままではそんなのがなかったからピンと来なかったけど強い言葉がいると思う。」

 調査のなかで触れた被災者の生々しい声…そして未だ大きな爪痕が残る、被災地の現状も目の当たりにしました。

「全部流されていて被害の凄まじさを改めて感じましたし、かなり酷い状況になって初めて避難しようと思っている人が多いからこそ強制的に避難してもらえるようなシステム作りが重要かなと思いました。」(児玉さん)

児玉さんが考える新しいシステムが少しずつ形になってきました。行政から出される防災メールを自動で解析し、避難勧告などの発令をきっかけに強制的にテレビ画面を切り替えるよう改良を加えました。

 システムは、テレビの電源が切れていても、地上波放送を視聴していても、コンピュータさえ動作していれば実行可能です。高齢者の注意を引かなければ「早期避難まではこぎつけられない」と児玉さんは話します。

 将来的な実用化を目指して、児玉さんは3月の卒業までに実証実験が行えるよう、現在も試行錯誤を続けています。
「高齢者の人が見て良いねと、これだと避難しますと言ってくれて初めて出来たことになると思うのでそこまでなんとかしたいですね。」



この記事はテレビ新広島とYahoo!ニュースによる連携企画記事です。西日本豪雨の被害の実情と復興の過程を、地元メディアの目線から伝えます。

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最終更新:8/20(火) 18:24
テレビ新広島

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