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貝の密漁を空から監視 九十九里でドローン実験

7/20(土) 11:25配信

千葉日報オンライン

 ハマグリなど九十九里浜産の貝類の密漁監視にドローンを活用しようと、警備会社「綜合警備保障」(ALSOK)が19日、千葉県九十九里町の海岸で実証実験を行った。スピーカーやカメラを積んだ機体で密漁者を見つけたり、警告しながら波打ち際を飛行させる計画。海岸の密漁警備にドローンを使うのは全国的にも珍しいといい、同社は来年度の実用化を目指している。

 九十九里浜には全体に漁業権が設定され、一般の人がハマグリなどを採集することはできない。ただ、一帯を管理する九十九里漁業協同組合(小栗山喜一郎組合長)は以前から密漁に悩まされてきた。中には注意してもやめない悪質な密漁者もいるという。

 被害を減らそうと同社成田支社は5月から、同漁協が管轄する一宮町から旧横芝町までの海岸約35キロで不定期のパトロールを始めていた。2人一組で軽トラックで巡回し不審者に声を掛けるが、海岸線をくまなく回るのは簡単ではなかったという。ドローンで巡回の効率を高め警備員の安全確保にもつなげようと、今回の実験を行った。

 海岸の過酷な環境に耐えられるように、実験では防水性能のある業務用ドローン2台を使用。重量約3・8キロの大型機には普通のカメラのほかに、夜間などでも使える赤外線カメラを搭載。さらに、スピーカーを取り付けられる小型の機体も用意した。

 操縦担当者が小型の機体を離陸させ実験が始まった。密漁者への声掛けを想定し「こちらは禁漁区。貝類の取得は禁じられています」などとアナウンスしながら一帯を飛行。大型機も上空約30メートルまで飛ばし、視界の広さを確認した。

 同社技術部門の門田浩樹課長は「高度が上がると警告音が聴きづらくなるなど課題はあったが、機種の選定などで検証を重ね克服したい」と話した。

 成田支社の前田利拡営業部長も「効率いい警備ができると改めて感じた。まずは九十九里浜で実用化し、密漁だけでなく内陸の警備にも応用したい」と意気込んだ。

最終更新:7/20(土) 11:25
千葉日報オンライン

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