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モンスターのような魚を釣ることで生態系が見える。「怪物魚を追え!」ジェレミー・ウェイドさん

7/20(土) 11:00配信

ハフポスト日本版

人間ほどの大きさをしたインドの巨大ナマズから、アマゾン川流域に住むピラルクーまで……。イギリス人の生物学者・ジェレミー・ウェイドさん(63)は、世界中で怪物のように大きな魚たちを釣ってきた。

【画像集】ジェレミー・ウェイドさん

ウェイドさんが出演するテレビ番組「怪物魚を追え!」は、2009年から8年以上に渡ってディスカバリーチャンネルで放送。世界中で人気を集めていたが、今回、同局の新番組「ダーク・ウォーターズ」が8月15日から日本でスタートする。

なぜ巨大魚を釣るのか。ハフポスト日本版は、6月下旬に来日したウェイドさんにインタビューした。(ハフポスト日本版・安藤健二)

インドで受けたカルチャーショック

――釣りの魅力にはまった最初のきっかけは何ですか?

登山家が「なぜ山を登るのか?」と聞かれて、「そこに山があるから」と答える話がありますが、私の場合も全く同じです。「すぐ家のそばに川があったから、魚釣りを始めた」ということです。

私が生まれ育ったイギリス南東部のサフォーク州の村では基本的に、ある程度の年齢の男の子たちは誰もが釣り竿が渡されて「勝手に遊んできなさい」と言われるような環境でした。

とはいえ、私の家族には誰も釣りをする人がいなかったので、最初のうちは何も釣れなかったのですが、同級生が良い道具を貸してくれてから急に釣れるようになって、釣りの楽しさにハマっていきました。

――なぜ巨大で危険な魚に挑みたいと思うようになったのでしょう?

私自身、釣りをするときには孤独で静かな場所を好んでいました。しかし、どうしてもイギリスという小さな国では、そのような場所が限られています。実は20代前半の頃には、少し釣りに飽きてきていたんです。

そんなとき、インドの川に生息する魚についての記事が目に留まりました。そして、数年後にインドに釣りをするために訪れたんです。1982年、まだ私が20代中盤だったころです。

イギリスの魚とは、もちろん大きさも違いましたし、何よりも川の環境が全く違いましたね。やはり山からの水が多かったし、流れもイギリスより圧倒的に速かったです。

全く違う国で、全く違う環境の中に身を置くと心身ともに新しい方法を模索しなければいけません。そういう意味でも、より釣った後の充実感や気持ちの高まりを感じました。

――インドでの釣りでカルチャーショックを受けたことが、その後、世界中で釣りをするきっかけに?

それまでヨーロッパを数カ国旅行したことはありましたが、インドのような全く違う国に行ったのは初めてでした。「自分がこのような環境の中でも生き延びられる」という自信がついたんです。

その後、イギリスに戻った際に、インドでの釣り体験を寄稿して、雑誌の署名記事になりました。そのとき、自分が何をしたいかというのが全く分からなくて模索中でしたが、「もしかしたらこれが、自分の職業になる可能性もあるかも」という予感もありました。

当時は、世界各国の魚や釣りに関する情報がほとんど皆無だったので、そういう情報を届ければ需要があるかなと思ったのです。

――それで、トラベルライターを始めた?

すぐにトラベルライターになったわけではありません。海外遠征に行くためのお金が必要だったので、さまざまな職業をしながら1年に1回、もしくは2年に1回、世界のさまざまな国に行っていました。

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最終更新:7/20(土) 11:12
ハフポスト日本版

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