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長雨で夏物商材不振も、売り上げ伸ばす想定外の商品たち

7/20(土) 11:42配信

ニュースイッチ

雨具は当然だが、鍋つゆや麺類の販売が大幅に伸びる

 長引く梅雨で小売り各社は夏物商材の販売が伸び悩んでいる。東京都心は、7月16日まで過去最長の20日連続で、日照時間が3時間未満。夏物商材が不振な一方、想定外の商品が売れ行きを伸ばしている。小売り業界からは「夏らしく暑くなる日を期待している」(セブン&アイ・ホールディングス広報)との声が聞こえてくる。

 百貨店の高島屋ではカットソーやTシャツなどの婦人衣料品の販売が、夏物バーゲン中にもかかわらず、前年同期(7月1日から15日)比1割減となっている。サングラスや日傘、帽子などシーズン雑貨も同3割減とふるわない。三越伊勢丹でも同様だ。

 一方、傘やレインコートといったレイングッズは高島屋で同5割増。店頭でも客足が途絶えない。そごう・西武も同5割増で、「レインシューズは同84%増」と好調だ。

 また、三越伊勢丹では菓子を中心とした食品の売り上げが伸びており、同社では「雨で自宅消費用に購入しているのでは」と分析する。大丸松坂屋も菓子の販売が伸びている。

 セブン&アイ・HD傘下のイトーヨーカ堂では、レイングッズのほかトイレ掃除用品も同2割増の売れ行き。「長雨でじめじめ感が強く、除菌のために売れているようだ」(セブン&アイ・HD)とみる。長雨で自宅にいる時間が長くなり、調理をする人も増えているようで、肉や魚の切り身がよく売れ、冷凍食品をまとめ買いする顧客も多いという。

 イオンリテールでも、低気温が影響して、鍋つゆ販売が昨年同期比40―50%増で、「高濃度炭酸系の入浴剤も同15%アップしている」(同社)。

 コンビニのセブン―イレブンでは「電子レンジで温める麺類が3割増しで売れている」。気温が低いことから、グラタンやドリアの売れ行きも2割増しとなっている。

 天気は来週の23日以降、天候が良くなり、気温も平年並みに戻ると予測されている。梅雨明け予測も出ており「梅雨が明ければ夏物商材の消費が一気に盛り上がる。売り逃しがないように、しっかり在庫を確保する」(高島屋)と、夏物商材の販売回復に期待を寄せる。

日刊工業新聞・丸山美和

最終更新:7/20(土) 11:42
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