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キオクシアって何?社名から「東芝」が消えた企業たち

7/20(土) 15:14配信

ニュースイッチ

不正会計問題をきっかけに事業リストラ加速

 東芝メモリホールディングスが社名を「キオクシアホールディングス(英文表記Kioxia Holdings)」に10月1日付で変更する。傘下の事業会社の東芝メモリも同じく「キオクシア」に変える。新社名の由来は日本語の「記憶」とギリシャ語で価値を表すアクシア(axia)を合わせた。これで名実ともに東芝グループから離れることになる。東芝はここ数年、不正会計問題をきっかに事業リストラを加速させ、その過程で「東芝」の名前が消える企業が増えている。

 東芝メモリホールディングスの成毛康雄社長は「社会が生み出す記憶を蓄え、活用し、新しい価値を創造して世界を変えていくという強い意志が込められている」と話す。同社には想定外の追い風が吹きだしている。激化する米中貿易摩擦を背景にした米アップルの中国集中生産回避の動きに加え、韓国に対する半導体などの材料3品目の輸出規制強化で、ライバルの韓国・サムスン電子の競争力がそがれる可能性が高まっている。サムスンの供給減はNAND型フラッシュメモリーの市況改善を助けそう。2019年内の株式上場へ逆風続きだったが、足元で光明が見え始めた。

 東芝機械は2020年4月1日付で社名を「芝浦機械」に変更する。17年3月の東芝グループ離脱を機に社名変更を検討していた。同社は芝浦製作所(現東芝)を源流とし、61年に芝浦機械製作所と芝浦工機が合併して誕生した。「芝浦」の文字は、現在も一部の工作機械に「SHIBAURA」のロゴを使うなど定着しており、新社名に採用した。

 なじみのある「芝浦」を社名にすることで知名度の低下を抑えつつ、「モノづくりのDNAを継承し進化する」という思いを込めた。東芝は17年3月に保有していた東芝機械株を同社に売却。持ち株比率を20%から2%まで減らした。

 シャープに売却したパソコン事業。旧東芝クライアントソリューションも2019年1月に「Dynabook(ダイナブック)」に社名変更した。シャープの販路を使い、法人向けで海外営業を強化する。海外事業比率を20年度に18年度比20ポイント増の42%に引き上げる。シャープ親会社の台湾・鴻海精密工業の調達力も活用する。海外でも認知度が高いブランド名をそのまま社名にした。3年後に新規株式公開(IPO)を目指しているが、シャープの業績も不安定で今後の事業展開は不透明な部分も多い。

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最終更新:7/20(土) 15:14
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