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【Chicago Poodle インタビュー】Chicago Poodleが新たに出発する上でリセットができるベストアルバム

7/20(土) 10:02配信

OKMusic

メジャーデビュー10周年を記念してリリースされるベストアルバム『10th Anniversary Best』。シングルベストとも言えるDISC 1と再録曲と新曲を収録したDISC 2からなる同作について語ってもらう中で、Chicago Poodleの10年の変遷にも触れた。

Chicago Poodle インタビューのその他の写真

変化ってないと思いつつも、ちょっとずつ変わってる

──ベストアルバムとしては2011年に全33曲2枚組の『HISTORY I』がありましたが、今作のタイトルは“HISTORY II”ではなく、“10th Anniversary Best”なんですね。

花沢:“HISTORY II”案もあったんですけど、そうすると『HISTORY I』からの延長で、僕らの好きな曲を集めるかたちになって、シングル中心にはならないと思ったんですよ。今回はChicago Poodleを知らない人にも知ってもらうということで、あえてシングルを詰め込もうと思っていたので。だから、タイトルも10周年に特化したものにしたというか。

──確かにDISC 1はシングルベストになってますね。では、そんなDISC 1を聴いてみての感想は?

花沢:1曲聴くごとに“この時、こうしてたなぁ”みたいなのが浮かびますね。 “「ODYSSEY」のデモテープっていつ作ったっけ?”とか、“「ナツメロ」って仮タイトルは“マスターピース”だったなぁ”とか。あと、「さよならベイベー」は辻本が書いたサビの頭の歌詞をレコーディングの時に勝手に変えてしまったこととか(笑)。

辻本:完成品が届いたら全然違う歌詞でした(笑)。

花沢:「Fly~風が吹き抜けていく~」は“早口すぎて誰も歌えないような曲を書こう!”って思って作りましたし、「桜色」はこのリリースの2日後に東日本大震災が起こって、「ありふれた今日の特別な場面」は京都学生祭典で学生のみんなと一緒に作った…いろいろありますね。

──山口さんと辻本さんは?

山口:ライヴでどの曲も満遍なくやっていたりするんで、そこまで懐かしい印象はないんですよね。なので、改めてこうやってシングルの曲を並べたものが一枚のCDとなって、それをみんながどういう想いで聴くのかっていうのが知りたいです。ファンの方もそうですし、初めて聴く人はどういう感想を持つのかなって。

辻本:リリース順に古い曲から新しい曲まで並べてるので、自分的にはそんなに変化ってないと思いつつも、やっぱりちょっとずつ変わってるのが分かるというか。例えば「ODYSSEY」や「ナツメロ」とか「Fly ~風が吹き抜けていく~」というのは20代後半くらいだったんで、後半に入っている同じアップテンポの「シナリオのないライフ」とかに比べたら若々しさを感じるし、Chicago Poodleも変化してるんやなって。

──そういう意味では、この10年でChicago Poodleの変わったところ、変わっていないところは?

花沢:ピアノを弾きながらデタラメ英語で作るっていう曲の作り方は変わってないんですけど、歌を重視するようになったというか。インディーズの頃とかは曲、曲、曲、曲だったのが、メジャーデビューして、この10年間に曲、曲、歌、曲、歌、歌、曲くらいになりましたね。

辻本:ちょっと増えたな(笑)。

──それはソロで全国行脚をやったから?

花沢:『一人行脚』をやったことも影響している…でも、どうなんですかね。“歌を歌う”っていうことをそこまで意識してなかったんですけど、Chicago Poodleのお客さんって僕の声を“良いね”って言ってくれて、歌を聴きにライヴに来てくれている人が多いっていうことをすごい実感してて。曲も大事なんですけど、歌の重要性も考えるようになったっていうのは、この10年間の変化としてありますね。例えば山口と辻本が書いてきた歌詞に対して意見を言ったり。そういうのはインディーズの頃にはなかったことですから。これからその比重がどんどんどんどん大きくなっていくのかなと思いますね。

──なるほど。2人はどうですか?

山口:歌詞のこだわりというか、インディーズの頃は“よっしゃ、いいのができた! 出そう!”みたいな感じだったんですけど、メジャーデビューしてからは徐々にですけど、聴いてくれる人がどう感じるかとか、どういう歌詞を書いたら共感してくれるかとか、より聴き手の立場になって歌詞を書くようになりました。

辻本:そこは変わっていきましたね。花沢からも“ここをこうしてほしい”っていう意見が出るようになったし、ディレクターさんやプロデューサーさんから “こうしたほうがいんじゃない?”ってアイデアをいただいたりとかもあって、自分だけで作れる幅みたいなものが広がっていってる感じがします。根本的な曲の作り方とかは変わってないし、ライヴに臨む気持ちも変わってないし、バンドを続けていきたいっていう想いも変わってないですけど、その上でどういう音楽を作っていくかみたいなところで、3人それぞれがプロとして、職人としての強いこだわりを持つようになったんじゃないかと。

──“届ける”ということを意識するようになった?

辻本:そうですね。やっぱり自分たちだけでは音楽を続けていけないっていうか、聴いてくださる人がいればこそ音楽を続けていけるっていうのを強く実感してるので、自己満足じゃなくて、“この歌詞が聴いてくれる人にどう届くか”みたいなことまで考えるようになったのかもしれないですね。

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最終更新:7/20(土) 10:02
OKMusic

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