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【宮迫・亮会見】吉本はいつから変わった? 関西のテレビ関係者が語る

7/21(日) 21:51配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

元所属芸人の宮迫博之さん、田村亮さんの反社勢力への闇営業に対する緊急謝罪会見の内容をめぐり、吉本興業のこの問題への対応のあり方に注目が集まっている。

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吉本興業はいまや6000人とも言われる所属芸人を抱え、教育事業にも進出しようとする業界トップクラスのお笑い芸人事務所だ。今回の騒動は、テレビと関係の深い「芸能界の出来事」という範疇をこえ、これまで掲げてきた「ファミリー」型の経営スタイルが曲がり角に差し掛かっていることを露呈した。

吉本興業・岡本昭彦社長は2人の緊急会見の発言を受け、7月22日の午後、記者会見を開く予定だ。いま吉本興業とその周辺で何が起こっているのか。

関西芸能界に30年近くかかわってきたテレビ関係者が、匿名を条件に業界の空気を語った。

タレントと社員の距離が昔と変わってしまった?

大﨑会長(吉本興業・大﨑洋会長)は、ある意味で30年前と何も変わってないんです。僕もテレビ制作の現場で見てきた時代が一緒ですから理解できますが、若い芸人さんや、中には社員さんの思いなどがかなり変わってきて、そこにズレがある可能性はありますよね。

昔話をすると、例えば「この番組は金なくてギャラ5000円やけど、次の現場はロケなどもあるおかげで10万円やから、足して二で割ったら5万円ってことで、いいっすよね」みたいな話はあったわけですよ。そんな調整というか、交渉というのが大﨑会長のいう「口約束」のいいところだと思います。

昔は、そういうことが言える距離と人間関係、タレントとマネージャーの数だった。
大﨑会長がしばらく前にマスコミのインタビューに答えましたが、緊急会見で2人が語った内容からすると、違和感があるという人は多いでしょう。

大﨑会長の良かれと思っていることが、ファミリーと言われる隅々まで行き渡っていないように思います。

ひょっとしたら、大﨑会長が考えている「タレントに(事務所側が)声をかけられる距離」みたいなものを、岡本社長(吉本興業・岡本昭彦社長)、もしくはその下の部下たちが、もしかすると、やり切れてないのかもしれない。その実態を大﨑会長に伝えられてなかったんじゃないか。

その、会長と現場、タレントとの「ズレ」が表出したのが今回の出来事なんじゃないかと、お笑いの人たちとも番組を作ってきた人間としては、どうしても思ってしまう。

僕が比較的近くで見聞きしていた頃の吉本は、そういうこと(社員と芸人のコミュニケーション)にすごく力を入れている事務所だったと思います。世間話をしながら、「お前給料大丈夫か(足りてるか)」とか、その子の金の事情、それ以外の悩みも聞いたりね。なかにはマネージャーにも言えてないようなこともあったり、とにかく事務所側の人間が芸人の近くにいた。変な話、「お金貸してください」という相談も昔は多かったと聞いたことがあります。

そういうコミュニケーションができなくなっているのだとすれば、その原因の1つはマネージャーとタレントの数があってないことでしょう。(所属タレント6000人という規模では)一人のマネージャーが50人~100人のタレントを見るような状況も、場合によってはあるはずです。

一人のマネージャーが受け持つ人数が多いと、どうしても一定程度は機械的に(仕事を)回していかないとしょうがなくなる。ひとつ言えるのは、アナログ的な、原始的なコミュニケーションが、さまざまな事情で昔ほどやりにくくなってるというのが、一因にあるんじゃないか……。

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最終更新:7/22(月) 10:01
BUSINESS INSIDER JAPAN

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