ここから本文です

イランの思惑はフランスとドイツを取り込むこと

7/21(日) 7:10配信

ニッポン放送

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月19日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。ホルムズ海峡でイランが外国のタンカーを拿捕したニュースについて解説した。

イランがホルムズ海峡で外国のタンカーを拿捕

イラン革命防衛隊は18日、ペルシャ湾のホルムズ海峡にあるイラン領ララク島沖で、燃料を密輸しようとした外国のタンカーを拿捕したと明らかにした。これを受けアメリカ政府はイラン側にタンカーの即時解放を要求している。

飯田)これは一体どこの船籍なのか、イギリス政府はこのタンカーが英国船籍ではないと発表したということですが、そこも明らかになっていませんね。

宮家)船籍はあまり重要ではなくて、むしろ誰がオーナーかということですよね。イランにとっては、ジブラルタル海峡付近でイギリスに自国のタンカーが拿捕されましたよね。

飯田)シリアに行くか行かないかで。

宮家)それもあり、イギリスかという議論もあったのですけれども。いずれにせよ、やられたものはやり返すと。しかし、これまでのタンカー攻撃を見ても、それなりにバランスがうまく取れていて、決して死者は出さないということが暗黙の了解でしょう。だから船を沈めたりはしません。人が死んでしまうから。でも、無人機は落とします。お互いに落としているでしょう、アメリカもイランも。目には目を、歯には歯を、ですよね。今度はタンカーをやられたからイランもやると。しかし、人が死んだり大事故になったり船が沈んだりすることは、いまのところないですよね。つまり対応は慎重にコントロールしているということです。

イランが求めているもの~フランスとドイツを取り込むこと

宮家)イランが求めているのはアメリカに対する戦争ではありません。どうせアメリカは言うことを聞かないから、今はイラン核合意に署名したイギリス、フランス、それからドイツを取り込みたいということです。どうせ中国とロシアは支持してくれるだろうと。アメリカはだめだから、中間にいるイギリスとフランスとドイツを何とかイラン側に取り込みたい。だから、「僕の言うことを聞いてくれなかったら悪い子になるから」と思っておいたをやっているわけですよ。でもイギリスを説得するのはもう無理ですよね、既にタンカーを拿捕されていますから。そうするとイランができることは限られてくる。これで何とか小康状態になることを祈ってはいますけれど、果たしてこれで済むか。事態はもう少しエスカレートするかもしれませんね。

1/2ページ

最終更新:7/21(日) 7:10
ニッポン放送

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事