ここから本文です

高度医療担う新拠点 岩手医大病院が完成

7/21(日) 9:30配信

岩手日日新聞社

 岩手医科大が総合移転整備計画の集大成として矢巾町に整備を進めていた新附属病院が竣工(しゅんこう)した。「患者にやさしい病院」をコンセプトに、病床数1000床、手術室20室を有する国内でも最大級の病院施設。20日には関係者約400人が出席して現地で落成式が行われ、高度医療を提供する新施設の完成を祝った。

 同大の小川彰理事長は「超高齢化社会を意識し患者に優しい安心で快適な高度医療を提供する病院を目指す。高度救命救急医療に加え、小児や出産、妊産婦に包括的に対応する体制として集中治療部門を有し、さらに緩和ケア病棟を設置し、将来的に附属病院を中心とする北東北、北海道を含む高次医療圏の拠点エリア形成を念頭にさまざまな機能を担っていく」と式辞。

 達増拓也知事、日本私立医科大学協会理事の寺野彰氏が祝辞を述べ、新たな附属病院の完成により地域医療を担う人材育成、県民の暮らしに果たす役割を期待した。

 新附属病院は、柱が鉄筋コンクリート、梁(はり)が鉄骨の混合構造で免震構造地上11階建て、延べ床面積約8万6000平方メートル。1~3階を外来部門、4階を手術・集中治療部門、6~10階を病棟とし、院内は超高齢化社会を意識し患者の動線を考慮した空間で、医局は病床近くに配置した。

 大学病院として常に最先端医療へ対応するためハイブリット手術室や放射線治療システム、トレイライナーなど高性能な医療機器を導入。県内唯一の脳卒中ケアユニットや回復期リハビリテーション病棟などを設置し、特定機能病院としてさまざまな病院機能を強化し高度医療を提供する。

 東日本大震災を教訓に外部からの電力などの供給が途絶えても1週間は自立して病院機能の維持が可能なエネルギー供給システムを導入。2017年3月に着工し、19年6月末に完成した。店舗棟を含む総工費は約440億円。

 新附属病院の診療開始は9月24日。今後、医療機器などの搬入を進めるとともに、各種患者受け入れを想定した訓練を行う。現在の附属病院も外来診療の内丸メディカルセンターとして同日から開院し一体的に運用していく。

 落成式に先立ち、20日は新病院正面玄関でテープカットを行い、関係者向けの内覧会も開かれた。21日午前9時30分~午後4時(最終受け付けは3時30分)には一般向けの見学会を開く。

最終更新:7/21(日) 9:30
岩手日日新聞社

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事