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ライドの絶頂を捉えたシューゲイザーの金字塔『NOWHERE』

7/21(日) 18:00配信

OKMusic

OKMusicで好評連載中の『これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!』のアーカイブス。今回はライドが伝説の存在になるきっかけになったデビューアルバム『NOWHERE』の衝撃とその功罪を考える!
※本稿は2015年に掲載

ギターロックのルネサンスをリードする存在

「Ride」と「Play」という2枚のEPでその後、マスコミによってシューゲイザーと名付けられるギターロックのルネサンスをリードする存在として、いきなり大きな注目を集めたライドは90年10月、ついに“NOWHERE”と題したデビューアルバムをリリースした。当時、EPをリリースするばかりで一向にアルバムをリリースしない彼らにやきもきしていたファンが少なくなかったことを考えると、“ついに”という言葉が相応しい、まさに待望のリリースだったわけだけれど、改めて調べてみたら、「Ride」のリリースは90年1月。そこから『NOWHERE』のリリースまで9カ月。それを長いと考えるか短いと考えるか意見は分かれるところだが、その間、「Play」(90年4月)、「Fall」(90年9月)とEPとはいえ、立て続けにリリースを重ねていたにもかかわらず、ついにリリースされたと受け止められたことがデビューアルバムに対する期待の大きさを物語っていた。

この『NOWHERE』が現在、ロックの名盤のひとつに数えられる理由は、ロックの一ジャンルに止まらず、今やロックサウンドのスタイルのひとつとして当たり前のものになっているシューゲイザーの金字塔と言えるアルバムであることに加え、ライドの絶頂を捉えた作品でもあるからだ。ひょっとしたら、マンチェスター・ブームとブリットポップ・ブームの狭間で、今となっては一瞬にも思える輝きを放った彼らの存在すら知らない若いロックファンもいるかもしれないから、改めて言っておきたい。ライドは90年代前半、最も成功を収めたUKバンドのひとつである。

バンドのスタートは88年。マーク・ガードナー(Vo&Gu)とライド解散後、ハリケーン#1を経て、オアシスにベーシストとして加わるアンディ・ベル(Vo&Gu)がオックスフォードでスティーヴ・ケラルト(Ba)、ローレンス・コルバート(Dr)と結成。すぐにライヴ活動を始めた彼らはアラン・マッギーに認められ、当時、マッギーが経営していたクリエイション・レコードから前述した通り、90年1月にセルフタイトルのEPでデビューを飾った。

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最終更新:7/21(日) 18:00
OKMusic

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