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【裁判員制度10年】刑事裁判を描く…映画『それでもボクはやってない』周防監督「制度上手に育てたい」

7/21(日) 10:00配信

東海テレビ

国民が裁判員として司法に参加する“裁判員制度”の開始から今年で10年。

連載企画「この10年を、裁く ~検証 裁判員制度」では、今回ジャーナリストの大谷昭宏さんが映画監督の周防正行さんにインタビュー。周防監督はどんな思いで裁判員制度をみているのでしょうか。

■周防監督が見た「裁判員制度」

大谷さん:
「周防さんは『裁判員制度』について、思わぬ波及効果があってよかったと?」

周防監督:
「うまくいってほしいと思ってたんですけど、思っていたよりも劇的に変わったなというところはあります、良い方向に。変わり方の方向性としては今のところうまくいっているので、これをやっぱり上手に育てたいなって」

 裁判員制度を上手に育てたい、そう話すのは映画監督の周防正行さん(62)です。周防さんは、映画「Shall weダンス?」や「シコふんじゃった。」では日本アカデミー賞の最優秀作品賞を受賞。

 裁判員制度が始まる前の2007年には一転、「それでもボクはやってない」で“裁判”を取り上げました。

■『それでもボクはやってない』で見せたかったのは「現実の裁判」

周防さん:
「僕の映画の中でも珍しく、というかたった一本、良い映画にしたいとか、面白い映画にしたいとかっていう、良い映画を作ろうと思いではなくて、とにかく現実の裁判を見せたいっていうだけで作った」

主人公は朝のラッシュで混雑する電車で、痴漢と間違えられ逮捕。裁判で無罪を訴えるものの、裁判官が出したのは有罪判決。その結末は波紋を呼びました。

周防さんはこの映画を通じ、日本の刑事裁判の在り方に一石を投じたかったと話します。

周防さん:
「面白いだとか何だの言われる以前に、これが裁判だ!だから最後も実際に無罪が出るってことは奇跡ですから、いつものように有罪で終わる。多分お客さんは不満を持つだろうと。不満を持ってください、嫌な気持ちで帰ってくださいと、それが日本の現実の裁判なんだということ。素人の僕にとってみたら、『それはひどすぎないか』というのが正直な感想でした。『精密司法』と呼んで、日本の裁判は素晴らしいといってたんですけど、ちょっと中をのぞいてみたら、どこが素晴らしいんだと、こんな裁判やっていてはまずいのではないかと」

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最終更新:7/23(火) 11:45
東海テレビ

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