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障害者が国政に打って出る理由 「障害者が幸せな社会はみんなが生きやすい社会」

7/21(日) 9:02配信

BuzzFeed Japan

障害児と健常児を分け隔てないインクルーシブ教育を

国会議員になったらやりたいこととして、今、施設や親元を離れて地域で自立生活をしている障害者の生活改善のために、いくつかの柱を訴えた。

まず、障害者福祉制度と介護保険制度の統合に反対するということだ。

「障害者福祉制度と介護保険を統合しようとしている国の動きの中で、障害者施策で、自分に合った必要な介護を受けてきた人が65歳になった途端に介護保険に組み込まれ、介護時間を減らされて命の危機にさらされる生活を強いられています」

「介護保険と障害者制度は全く違います。障害者制度は、障害者の生きる権利と、地域で生きるための社会参加も保障されている制度です。一方、介護保険は家族介護の負担を軽減するための制度であり、障害者の自立と社会参加を保障する制度ではありません」

「障害者は、65歳になってから高齢者の介護保険に組み込まれてしまったら生きていくことはできません。その上深刻な人手不足で介護者が足りず、お盆や暮れには施設に入らざるを得ない障害者が増えてきています。この現状を変えていくために私は介護保険と障害福祉の統合に反対していきたいと思います」

次に、地域で障害者が当たり前に生きるために重要なこととして子どもの頃から障害児と健常児を分けない、「インクルーシブ(包括)教育」を掲げた。

「18歳まで施設の養護学校で育ち、一人で外に出ることはありませんでした。幼い時から健常者と分けられて生きてきました。分けられて生きていくことがどんなに恐ろしいことかを、私は地域に出てきて差別されるたびに思い知りました」

「私は電車の切符の買い方も知らない、歩道と車道の区別もつかない、障害を持っている自分が恥ずかしくて人に声をかけられない。そんな何も知らない私が生きていくためには、社会にはあまりにもバリアが多く、とても冷たいものでした。社会と断絶させられ、何も教えられてこなかった18年間の空白を取り戻すのに35年もかかりました」

「施設から飛び出し、地域で自立して人の視線を恐れずに生きていくように少しはなりましたが、私は幼い時から受けてきたトラウマと弊害に今も苦しんでいます。障害があるというだけで子供を分けていいはずはありません。もう私のような子供たちを増やしたくないんです」

「だから私は養護学校、今の特別支援学校を分ける教育には反対です。どの子も分けられず、地域の同じ学校に通い、共に学び合える教育を実現するためのインクルーシブ教育を進めていきたいと思います。もし幼い時から分けられずに一緒に遊んだり、喧嘩したり、泣いたり、笑ったりできる環境があったなら、差別をしないでお互いを認められる優しい社会になると信じています」

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最終更新:7/21(日) 9:41
BuzzFeed Japan

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