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ごま原料高が続き世界的に需給ひっ迫 再値上げの検討も

7/21(日) 17:00配信

日本食糧新聞

ごまの原料価格が上昇している。主力のアフリカなどでの不作に加え、中国やインドなどが買い付けを増やし、世界的に需給がひっ迫しているのが要因だ。原料価格の高騰を受け、各社は値上げを表明しているが、産地価格の高止まりが続けば、再度の値上げも検討せざるを得ない状況だ。

機能性表示食品など新商品で売場活性化

段階的に相場上昇を続けていた原料ごまは今年、日本の輸入量の大半を占めるアフリカ産白ごまが大幅に高騰している。2017年夏ごろまで1トン当たり1500ドル以下だったものが、その後2000ドルを突破。2019年4~5月には2200~2300ドル程度まで上昇し、短期間で1000ドル近く値上がりしている。

原料価格の高騰を受け、各社は相次ぎ値上げを表明。真誠は2月、業務用白ごまを5~12%値上げ、黒ごまは大口条件価格を見直している。かどや製油も2月から業務用の食品ごま価格を5%以上引き上げた。カタギ食品とマコトも4月から価格を改定している。今後の状況によっては、もう一段階の値上げを検討するメーカーもある。

黒ごま原料についても、中国の買い付け量増加の影響から、主産地であるミャンマー産黒ごまが昨年を大幅に上回る価格で取引されている。黒ごまは白ごまと比べて産地が少なく、原料価格も高い。これまでは白・黒同じ店頭価格が通例だったが、原料価格の違いから一部メーカーが別々の店頭売価に取り組んだことで、スーパーなどの店頭売価も変わってきている。

今年は売場を活性化する新商品の投入も目立つ。真誠は、加工ごま商品では初の機能性表示食品を3月に発売。カタギ食品は、高セサミン含有原料を使用した新商品を投入した。マコトは、浮世絵をデザインした商品をインバウンド向けに提案する。ごまの中でも金ごまは、ドレッシングやプレミアム商品に使用され、引き続き人気となっている。

「かける」「あえる」用途の拡大で好調なごま油に反して、食品ごまは需要が減少している。ごまドレッシングは定番人気を誇るが、粒のごまを常食する人は少なく、家庭で日常的に使ってもらえるような提案が必要となってくる。

そうした中、ごまの輸入販売を行う伊藤忠グループは、ごまの市場拡大を目的にWebやSNSを活用した施策を展開している。ごまに特化したコンテンツを開設し「おつまみ」「栄養と健康」などを切り口に記事を配信している。

ツイッターフォロワーを対象としたアンケートでは、練りごまの活用術やごまに含まれるセサミンのアルコール解毒作用のPRなど、具体的な販促アプローチも見えてきた。伊藤忠グループではこの取組みを業界全体に拡げ、ごまの消費拡大を目指す考えだ。

※日本食糧新聞の2019年7月19日号の「加工ごま特集」から一部抜粋しました。

日本食糧新聞社

最終更新:7/21(日) 17:00
日本食糧新聞

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