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酒類市場をけん引する「缶チューハイ」にメーカー各社が新ブランド投入、「地域限定」展開で土産需要の増大も

7/21(日) 14:11配信

食品産業新聞社ニュースWEB

〈2018年缶チューハイ・カクテル市場は初の2億本突破、2019年上半期は11%増〉

伸び続ける缶チューハイ・カクテル市場だが、サントリーの推計によると2018年の出荷数量は市場全体で初めて2億本を突破。今年1~6月の出荷数量(食品産業新聞社推計)も市場全体で1億1000万ケース(250ml×24本換算)と推定され、前年比11%増と好調ぶりを維持している。

今後予定されている酒税の改定で、より価格的に優位となることや、消費者の健康志向のニーズに応えた「プリン体ゼロ」「糖類ゼロ」などの機能性を訴求する商品の拡充に加え、バリエーションの多様性など様々な面から、さらなる増加が見込まれる。そのため各社大規模な設備投資も積極的に実施している。

各社の販売戦略としては、基幹ブランドをさらに強化するほか、新ブランドも投入する。

サントリーは「-196℃ストロングゼロ」から、ブランド市場初のアルコール度数6%の商品「瞬感」シリーズを発売したほか、アサヒビールは「ウィルキンソンRTD」でレモンフレーバーを軸に展開する7%の「ドライセブン」を発売。両商品アルコール度数は抑えめなものの、ブランドの特徴をしっかりと受け継いでおり、前者は「飲みごたえ」、後者は「炭酸の爽快さ」を訴求している。

キリンビールは「氷結」で「フレーバー」に加えて「色」を商品の選択軸とした「氷結RED」「氷結GREEN」を発売したほか、「レモンVSグレープフルーツ」など、ユニークな提案で市場を盛り上げる。

宝酒造は「焼酎ハイボール」「極上レモンサワー」「樽が香る焼酎ハイボール」といった個性豊かな商品の他に、流行の兆しを見せる「抹茶」を用いた商品を数多く投入する。

「99.99(フォーナイン)」の発売以降市場での存在感を増すサッポロビールは、同商品を徹底的に注力するほか、レモンと長年向き合ってきたポッカサッポロ社の技術も用いた「レモン・ザ・リッチ」を投入し、増加するレモンサワー需要の獲得を目指す。また、静岡工場に設備投資を行いRTD製造ラインを増強。今年9月に稼働を予定している。

〈「地域限定」のチューハイに地元支持と土産需要〉

「地域限定」というワードもホットだ。宝酒造が発売するご当地素材を使用した「寶CRAFT」などの“クラフトチューハイ”が人気を博しており、「寶CRAFT」は現在22種類をラインアップ(びん商品)。オリオンビールが5月に発売した沖縄限定の缶チューハイ「WATTA」や、オエノングループの秋田県発酵工業が秋田県限定で販売している「秋田サワー」も、地元からの支持と土産需要の増大も相まって品薄となるなど話題は尽きない。

これまで土産店などで販売される「地元の酒類」といえば「日本酒」「ワイン」「焼酎」が主だった商品だったが、今後「チューハイ」も欠かせないものになるかもしれない。

食品産業新聞

最終更新:7/21(日) 14:11
食品産業新聞社ニュースWEB

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