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転がるロケット飛ぶ猫バス 英国人のマジメなおバカ「RB ソープボックスレース」を観た

7/21(日) 16:08配信

乗りものニュース

ロンドン郊外におよそ2万人が集結

 2019年7月7日(日)、イギリスの首都ロンドン郊外の小高い山の上に建つ、元宮殿の展示施設「アレクサンドラ・パレス」に、早朝から多くの人々が列をなして並び始めました。時間の経過と共にその数はどんどん増えていき、最終的にはおよそ2万人もの人々が集まったのです。この2万人のお目当て、それはお手製カートを使ったレースで大人たちが大真面目にポイントを競い合う、その名も「レッドブル ソープボックスレース」です。

【写真】ネコバス(?)も飛んだレースの模様いろいろ

 子どものころ、段ボールのソリで小高い丘や川の土手などを勢いよく滑り降りたことのある人もいることでしょう。この「ソープボックスレース」はそれと同様に、大人たちがプラスチックなど簡易な素材で真剣にカートを手作りし、それを使ってタイムやポイントを競い合うレースイベントです。レッドブルが主催するイベントとしては、2000(平成12)年にベルギーのブリュッセルで開催された第1回大会以来、世界各地で実に100回以上の開催実績を誇っています。


 上記の「同様に」というのは、カートを手作りするということだけを指すわけではありません。実は、「ソープボックスレース」で用いられるカートには、レースのルールによって一切の動力装置をつけることが禁じられているのです。つまり、「ソープボックスレース」ではソリと同様に、重力に身を任せて坂道を上から下まで一気に駆け下り、設定されたコースでカートを操縦しながらゴールを目指すというわけです。

スピードだけが華じゃない、センス爆発!

 今回、筆者(稲葉義泰:軍事ライター)が取材したアレクサンドラ・パレスでのレースは、4つのジャンプ台を含むさまざまな障害物が設置された全長およそ450mのコースを、一般公募により参加した59チームのカートが1台ずつ疾走していきました。その様子は、実際のカーレースに勝るとも劣らない迫力で、観客の目の前をカートが駆け抜け、ジャンプ台で華麗なジャンプを披露するたびに、2万人がひしめく観客スペースからは拍手喝采が巻き起こりました。

「ソープボックスレース」は、カートとクルーがたたき出したタイムのみで勝敗を決するわけではありません。このレースでは、クリエイティビティ(創造力)、パフォーマンス、レースタイムという3つの基準から採点が行われます。つまり優勝を目指すなら、まずユニークなデザインのカートを用意し、次にスタート地点で奇抜なコスチュームに身を包んでパフォーマンスを披露し、その後ゴールを目指してコースを素早く駆け抜けなければなりません。

 ただし、これらカートやコスチュームについては何でもアリというわけではなく、当然、一定のルールが定められています。まずカートについては、動力装置の搭載禁止以外に、車体の幅が最大1.5m、高さが2m以下、長さが4m以下であること、そして重量が80kg以下であることなどが定められています。一方で、コスチュームについてはカート内に引っかかったり、ドライバーの視線を遮ったりしないようなデザインであることが求められています。こうしたルールのなかで、各チームは大観衆を前にして最高のショータイムを繰り広げるわけです。

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最終更新:7/29(月) 14:05
乗りものニュース

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