ここから本文です

東京タワーは今も「首都のランドマーク」か? 竣工から60年、過去の映画作品から振り返る

7/21(日) 19:30配信

アーバン ライフ メトロ

怪獣映画によく登場した東京タワー

 ハリウッド版の映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」が2019年5月31日(金)、日本で公開され、作品を見た私(増淵敏之、法政大学大学院教授)は「ついに、キングギドラまで海を越えたのか」と驚いてしまいました。

【写真】さまざまな小説や音楽、映画の舞台になってきた東京タワーの美しさを改めて堪能する(25枚)

 この映画の冒頭に登場するのがモスラです。「モスラ」(1961年)では、幼虫の形のまま巨大化し、東京都内のさまざまな場所を破壊。その後、東京タワーに繭を作って成虫へと変化します。私はこのシーンがもっとも印象に残っています。なおモスラは、現在まで数多くのゴジラ作品に登場しています。

 東京タワーは怪獣映画によく登場しています。「三大怪獣 地球最大の決戦」(1964年)では、上空を飛ぶキングギドラの衝撃波で、「大怪獣ガメラ」(1965年)では、ガメラの火炎で破壊されています。また「ガメラ 大怪獣空中決戦」(1991年)では、コウモリ型の怪獣・ギャオスによってふたつに折られ、巣を作られていました。

 これも、1958(昭和33)年に竣工された東京タワーがその時代の「東京の繁栄の象徴」だったからでしょう。

 東京タワーの正式名称は「日本電波塔」といいます。高さ333mで、一時期はNHK、在京民間放送の送信所を一本化した、放送施設の役割を果たしていました。ちょうど竣工時期が1964(昭和39)年の東京オリンピックの直前で、東京は大規模な再開発の最中でした。

 この時代背景をうまく取り込んでヒットしたのが「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズです。第1作の「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005年)の中では建設中の姿で登場し、徐々に高くなっていくさまが描かれました。続編の「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(2007年)では、東京タワーが完成した形で登場しています。

 第3作の「ALWAYS 三丁目の夕日'64」(2012年)では、まさに東京オリンピックが開催される年に時代が設定されています。映画序盤には1954(昭和29)年公開の「ゴジラ」がフルCGで登場、東京タワーを熱線で破壊しますが、実際にゴジラが初めて東京タワーを壊したのは2003(平成15)年公開の「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」です。

1/2ページ

最終更新:7/21(日) 20:15
アーバン ライフ メトロ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事