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FIBA U19女子ワールド杯開幕。DFから勝機を見出した日本が欧州女王を撃破!

7/21(日) 14:09配信

バスケットボールキング

ここ一番の場面で石原柚香が3連続3Pシュートを決める

 7月20日、バンコク(タイ)にて「FIBA U19 女子ワールドカップ2019」が開幕、女子日本代表がドイツ代表と対戦した。アジア2位の日本は、予選ラウンドDグループに所属。初日はヨーロッパ1位のドイツと対戦し、いきなり山場の試合を迎えた。

 試合はティップオフ直後から激しい攻防が繰り広げられた。高さを生かしてゴール下にボールを集めるドイツに対して、日本は2桁点差のリードを奪われながらもジリジリとついていく。第4クォーターに入ってもリードを奪われたが、試合の終盤、キャプテンの石原柚香が3連続で3ポイントシュートを決めて勝利を呼び込んだ。

 スターターに192センチ2人、190センチが1人を擁するドイツ。相手の強みであるインサイドでの得点をどう抑えるかがポイントになったが、「センターのところはある程度やられると思っていました。ただ、(他の選手が)寄り過ぎてローテーションでディフェンスをしていくと、いつもそれで最後に疲れていたので、多少はやられのるを覚悟して、なるべくダブルチームには行かないようにしました」と萩原美樹子ヘッドコーチが言うように、センターにボールが入れば、まずは竹原レイラ、大原咲織、マッカーサー マヤ ソフィアらといったインサイド陣が体を張ったディフェンスで奮闘。そこにアウトサイド陣が状況に応じてボールマンに寄ったり、寄らなかったりと、絶妙な動きを見せた。これにより相手センターのミスを誘発した。

鬼気迫るディフェンスで日本が勝利をつかむ

 また試合では、アウトサイド陣が前線から激しく当たり、池田沙紀、石原らがスティールを積極的に狙った。さらに得点だけでなくリバウンドにも絡んだ今野紀花、野口さくらといったオールラウンダーたちの存在も大きく、そして何より「自信がありました」と、石原が苦しい場面を救った。と、名前を挙げればきりがないほど、コートに立った選手たちが自らの仕事に徹した日本。今回は、その中で東藤なな子と石枚葵を特筆したい。

 東藤は、マッチアップの相手がエースで192センチの選手。やはり高さを生かして相手は第1クォーターからポストアップを仕掛けてきたのだが、東藤は体を寄せて押し出し、思うようにプレーをさせなかった。これには「東藤が良く守ってくれた」と、萩原ヘッドコーチも称えるほど。東藤本人は「合宿や遠征の時から私のところは狙われていて、でもその時からフォワード陣もポストディフェンスは頑張るという練習をしていました。今日はそれが生きたかなと思います」と語った。

 昨年は札幌山の手高校(北海道)のポイントゲッターだった東藤。当時からチーム内にビックマンが不在だったこともあり、4番ポジションを担っていた。そのため、「(大きい選手に対しての)抑えかたは山の手でやっていたので分かっていました」と東藤。山の手のコーチの名前を出し、「上島(正光)さんのお陰です(笑)」と笑顔を見せていた。

 一方、9得点を挙げた石牧もオフェンスに加えてディフェンスが光った一人。キャッチまではいかなくてもボールに触ることで相手のパスミスに繋げたり、ニュートラルのボールに反応したりと、数字に残らないところでも大きな貢献を見せた。

「(味方のセンターの)助けができるように、ボールマンに寄ったり戻ったりするディフェンスを意識していました」と石牧。また、体の大きな相手がポストアップしてきた際は、体をぶつける事、接触することで「相手を自由にさせないようにしっかり押さえて守る」ようにしたという。
 
 石牧も東藤同様、浜松開誠館高校(静岡県)の在学時は、自分より大きな選手と対峙することが多かった。それだけに「センターを守るのは高校の時にもやっていたこと。それに浜松開誠館はディフェンスやリバウンドを頑張るチームだったので、高校の時の練習が生きてます」と語った。

 大きな選手との接触は、ボディーブローのように効いて体力を大きく消耗する。実際、日本の選手たちは第1クォーターから息も上がり、呼吸も激しかったのだが、選手交代を繰り返しながら最後までタフに戦い抜いた。

 そして、鬼気迫る表情でドイツに襲い掛かった日本。第2戦はヨーロッパ2位のスペインとまたしても強豪との試合が続くが、鍛え抜かれたディフェンスと昨年のアジア選手権から培ってきたチームワークで連勝を狙う。

文・写真=田島早苗

【試合結果】
日本74 -67 ドイツ (@タイ・ジャパニーズ・ユースアリーナⅡ)
JPN|22|19|16|17|=74
DEU|22|15|17|13|=67

BASKETBALL KING

最終更新:7/22(月) 0:23
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