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気候変動の“不公平”な影響、最も打撃を受ける9カ国

7/22(月) 11:11配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

気候変動が加速し、海面が上昇するにつれ、各国は気温上昇、干ばつ、洪水、そして食糧不足に直面することになる。

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だが、いくつかの地域は他の地域よりも、被害が大きくなる。

海抜の低い太平洋の島々の多くは、21世紀末には人が住めなくなるかもしれない。また致命的なレベルの食糧不足に直面する地域も出てくる。

2018年は観測史上、海水温が最も高い年となった。そして、地球全体の気温は4番目に高い年だった。

気候変動は世界的な現象、だがしかし、その影響は同じではない。温室効果ガスの排出量が最も少ない国々が、最も厳しい影響を受けると予想されている。

西アフリカの国々は、熱波により農産物の生産量が急激に落ち込み、厳しい食糧不足に直面すると予想されている。また海抜の低い太平洋の島々は、海面上昇の脅威にさらされている。

「我々はツバルが沈み、世界がツバルとともに沈むことを止めなくてはならない」

アントニオ・グテーレス(António Guterres)国連事務総長は5月、南太平洋を訪問した際にツイートした。

以下の9カ国は、世界のどの地域よりも熱波、食糧不足、海面上昇の影響を受けると予想されている。

インド:暑さは飢えと同じ意味となる。2050年には食糧不足のために、気候を原因とする世界の死者数の25%以上がインドで発生する可能性があると、2016年に世界保健機関(WHO)は分析した。

ナミビア:政府は象やキリンを競売にかけている。国民の5人に1人が食糧不足に陥った干ばつに対処する戦略の1つとして。

モーリタニア:イギリス気象庁(Met Office)と国連世界食糧計画(World Food Programme:WFP)の算出によると、2050年、モーリタニアでは2010年時点よりも食料供給の困難度が50%上昇する。

中国:気候変動による食糧不足での死者数が、人口当たりで最も多く、最大で100万人当たり308人と予想されている。

セーシェル:食糧不足に加え、海面上昇も国の存続を脅かしている。いくつかの国は完全に水没する可能性があり、セーシェルではすでに115の島々が危険にさらされている。

マーシャル諸島:人口の99%が海岸沿いに住んでいるマーシャル諸島も、海面上昇の影響を受けやすい。

モルディブ:海面上昇による危機は目の前。国土の80%が海抜1m以下。

バングラデシュ:熱波、海面上昇、食糧不足の3つに苦しめられる。

ベトナム:バングラデシュと同じような未来に直面する。21世紀末には海面上昇により沿岸地域から最大1200万人が立ち退かざるをえない状況が予測されている。

[原文:The climate crisis is inherently unfair. These 9 countries will get hit especially hard as the globe heats up.]

(翻訳:仲田文子、編集:増田隆幸)

Morgan McFall-Johnsen

最終更新:7/22(月) 11:11
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