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人口少なめ、雑誌も遅い……鳥取に専用絵文字「ただ、鳥だな」の境地 集落の日常が教えてくれたこと

7/23(火) 7:00配信

withnews

7月17日の「世界絵文字デー」に合わせ、Twitter上に「#鳥取」「#鳥取県」などのキーワードを入力すると、「おしどり」の絵文字が出現する粋なはからいがあった。鳥つながりで鳥取県とコラボしたTwitter Japan社の企画だという。見渡せばいたるところに「鳥」がいる鳥取。人口は少なめで、雑誌の発売日もちょっと遅い。そんな鳥取で教わったのは「ただ、鳥だな」と思えばたいていのことは許せる心の境地だった。(朝日新聞鳥取総局記者・斉藤智子)

【画像】Twitter社が作った鳥取専用絵文字 「#鳥取」と打ち込むたびに現れる県のシンボル

鳥にちなんだ施設や団体は、枚挙にいとまがない

鳥取県の県名の由来とされるのは、鳥を捕らえる職「鳥取部(ととりべ)」。神話にまつわるそのエピソードが、「日本書紀」や「古事記」に記されている。

誰もが知っている動物が名前に含まれる都道府県といえば、鳥取県のほかに、「鹿児島」の鹿、「熊本」の熊、「群馬」の馬。鳥取以外の3県の現在の状況には詳しくないが、鳥取の場合、鳥にちなんで命名された施設や団体、企画は、枚挙にいとまがない。

鳥取県を本拠地とするサッカーチーム「ガイナーレ鳥取」のホームスタジアムの一つは、鳥取市の「とりぎんバードスタジアム」。地元の鳥取銀行が命名権を取得する前から「バードスタジアム」の愛称で親しまれ、屋根は「はばたく鳥」をイメージして設計されたという。

「ガイナーレ鳥取」は2014年シーズンからJ3に降格し、今季は第17節まで終えて5位で4連勝中。ファンが願うのはもちろん、J2への飛翔だ。

車をとめて県内の街を歩けば、廃校を拠点に演劇活動を展開する「鳥の劇場」や、駅前の屋根付き空間「バード・ハット」をはじめ、合唱団「レインボー・バード」、「ギャラリー鳥たちのいえ」、コミュニティースペース「鳥の杜」……と、鳥が目白押し。

「鳥」をくっつけると、楽しいし許せる

鳥取に暮らしていると、なぜ鳥と名付けたのか、という疑問は、ほぼ浮かばない。ただ、鳥だな、と思う。空飛ぶ鳥には、託したくなる夢がある。

鳥をキーワードに想像を巡らせれば、ちょっとだけ優しくもなれる。国道9号を、鳥取県中部から東部の鳥取市へと東に向けて車で走っている時のこと。鳥取市が近づき、「京都246km」という標識を通り過ぎる。

さらに東に進み、標識を見ると、京都まで230kmを切っている。鳥取に赴任した4年余り前は、標識を見るたび、鳥取って思った以上に京都に近かったのか、いや、でもかなり遠くからカウントダウンしすぎじゃないか? と印象深かった。

以来、運転するたびに京都へのカウントダウンを繰り返し、何度繰り返したかわからなくなって標識にも慣れたある日、運転しながら、カウントダウンの標識を道しるべに京都まで飛んでいく鳥を、ふと想像した。かなり、けなげで可愛い。

それで気づいた。

大抵のことは、「鳥だし」「鳥ならば」をくっつけて想像すると、楽しいし許せる。

たとえば、ただでさえ物流の問題で遅かった雑誌の入荷が4月からさらに遅くなったのも、仕方ない。

鳥だって遠くに飛ぶのは時間がかかるし、遅くなったのは鳥取だけじゃなくて中国・九州地方全般だし。

鳥に思いを巡らせて、ワンクッション置くのがコツだ。

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最終更新:7/23(火) 7:00
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