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「周りの意見は聞くな」――起業家エンジニアの若き日の後悔

7/22(月) 7:00配信

@IT

 世界で活躍するエンジニアの先輩たちにお話を伺う「GoGlobal!」シリーズ。前回に引き続き、「Eagle Eye Networks」の社長兼CEO(最高経営責任者)であるDean Drako(ディーン・ドレイコ)氏にご登場いただく。後編では従業員への思いや未来のエンジニアに向けたメッセージなどを伺った。

阿部川“Go”久広

顧客に必要とされることの重要性

阿部川“Go”久広(以降、阿部川) ドレイコさんは幾つも事業を立ち上げていますが、事業をする上であなたが「一番ワクワクする」ことは何ですか。

ドレイコ氏 子どものころから変わらず、「何かを作り上げること」ですね。会社というものは製品を作り出す究極の道具だと思います。良い製品を作ること以上に楽しいことを、私は知りません。素晴らしい製品は、力にあふれたもので、それによって顧客の顔がほころび、笑顔がもたらされるものです。その上、私もその製品を作り上げるプロセスを心ゆくまで楽しむことができ、試行錯誤によって多くのことを学ぶことができます。

 チームが一丸となって、素晴らしい製品は作られていきます。これらを行えるベストな形式が会社ですから、会社そのものを作っていくこと自体も、私の大きな喜びなのです。これが私の原点であり、それをずっと続けています。



阿部川 素晴らしい製品をチームで作り上げる最適な形が会社である、ということですね。では少し意地悪な質問です。ドレイコさんが立ち上げた事業の中には売却されたものも幾つかあります。「事業を育て、その事業を売って得た資金で新しい事業を立ち上げる」というのは起業家としては自然な流れだと思いますが、ドレイコさんもそのような方針でしょうか。

ドレイコ氏 いいえ、ほとんど考えたことがありません。最初から他者に売ることを目的として会社を設立した場合は、事業経営について「賢いとは思えない意思決定」をしてしまうと思うからです。私の考え方は「より長期的な視野に立って経営する」ということです。100年ぐらいの長さに耐えられるような企業を作りたいといつも思っています。

阿部川 なるほど、それは日本の経営者の思想に近いと思います。起業や顧客に対して短期的ではなく長期的な関係を構築するということですね。

ドレイコ氏 そうです。会社を売ることばかりを考えていると、どうしても短期的な思考に陥りがちです。私が関わっている企業は、中堅程度の規模の企業ではあっても「雇用を作り出し、顧客に必要とされる良い製品を提供する」というのがビジョンです。あるいは「十分な規模に成長することで上場し、公的な企業としてサービスを提供する」ことも大切ですね。

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最終更新:7/22(月) 7:00
@IT

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