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ゴルフは「オープン」なのか/実況アナ点描

7/22(月) 21:03配信

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)

シーズンのメジャー最終戦となった「全英オープン」は今年、北アイルランドのロイヤルポートラッシュGCで開催。普段は米ゴルフチャンネルで欧州ツアーをメーンに実況する小松直行氏は今週、ゴルフネットワークで連日ゲスト解説を務めた。米国に拠点を置くゴルフアナリストが日々の熱戦の風景を切り取る。

映える傘

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全英オープンはシェーン・ローリーが勝ち抜いた。今年最後のメジャーの勝者が決してみると、まだ7月だというのに2019年の回顧モードに入ってしまう。

世界中からの挑戦者が出場権を自力で勝ち取る予選のある点で、全英オープンと全米オープンは競技ゴルフの頂点を決める試合としてふさわしい。今回の本戦にも年齢なら18歳のアマチュアから60歳のトム・レーマンまで、29カ国からの選手が集まった。文字通り「オープン」だな…と考えて少し考え込んだ。本当にオープンなのか…。

女子がいないのは当然、と思っていいのだろうか。女子も予選に挑んで勝ち抜けば出場できるが、いまだ女子選手を見ないことの理由を我々は科学的に説明できるだろうか。社会的、心理的制約が女子ゴルファーの挑戦を阻んではいまいか。ゴルフに限ったことではないが、出場選手の性別や人種的な偏りの理由を、そうなっているのだから仕方ないと納得してしまっていいとは思えない。

今年は男女混合の試合が欧州ツアーの公式戦にお目見えした。欧州2部ツアーにはさらに50歳以上のシニア男子も加わって3ツアーのプレーヤーからなる公式戦もあった。ともに出場者からも好評で、主催者は手応えを感じているようだ。全英女子オープンの賞金総額は前年より40%増の450万ドルと発表されているが、男子の全英オープンは1075万ドルだから女子は男子の42%弱だ。テニスのグランドスラムでは男女優勝者の賞金は同額。ゴルフにそういう日は来るのか…。

今年は障害を持つゴルファーの公式世界ランキングが創設された。すでに世界各地で開催されている競技会に加えて、スタープレーヤーが多く出場する欧州ツアーの大きな試合と同時開催で、プロたちと同じコースを回る2日間競技が、同ツアーの後援で2試合設定された。すでに1試合がスコットランドで行われ、出場者たちも、そして欧州ツアーのプレーヤーたちも、お互いにおおいにインスピレーションを受けたと話していたのは印象深い。いつか全英オープンに、障害を有するゴルファーが出場する日は来るのだろうか…。

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