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日産スカイラインが原点回帰 ファンは本当に戻ってくるのか?

7/22(月) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

小沢コージ【クルマは乗らなきゃ語れない】

日産スカイライン(価格:427万4640円~/税込)

■「走りの原点回帰」と「自動運転化」

 先日、おっさん世代のクルマ好きには大注目のクルマがビッグマイナーチェンジした。そう、日産スカイラインだ。

 そもそもいまから60年以上前の1957年に生まれた国産車ビッグネームで現在なんと13代目。国内で匹敵すると言えば、昨年フルモデルチェンジした同じく1955年生まれの15代目トヨタ・クラウンぐらいのもの。アチラもいまどきプレミアムドイツ車と真っ向対抗という、事実上の国内専用車としてはシビアな戦略を取っているが、こちらもやっと明確な方針を打ち出した。「走りの原点回帰」と「自動運転化」だ。

 実は現行13代目は、5年前にデビューした時からやや迷走気味だった。というか、事実上のアメリカ市場メインで、日本の古典的スカイラインファンに本気で応えていないフシがあった。

 デビュー直後は3.5ℓV6ハイブリッドがメインで、世界初のステア・バイ・ワイヤーを使ったハンドリングは面白かったものの、顔つきを含めすっかりガイシャになった感あり。エンブレムも日産から北米向けプレミアムのインフィニティに変わり、国産セダンなのに英語を喋り始めたようなヨソ者感が漂っていた。

 いっぽう途中からメルセデス・ベンツ製2ℓ直4ターボが選べるようになったはいいが、それくらい。価格も400万円以上と安くなく、ベンツやBMWと並べられたらアッチ買っちゃうでしょ? の感もバリバリだった。

古典的ファンの要望に本気で応え始めた

 それもあってか今回は原点回帰の雰囲気プンプン。パワートレインは既存の3.5ℓハイブリッドと同時に、2ℓターボを廃止し、新しい3ℓV6ツインターボを導入。これがノーマルで304psを絞り出すと同時に、ハイパワーバージョンの「400R」も設定。コイツが405psで国産セダン最強とくる。

 足回りも新たにインテリジェント・ダイナミック・サスペンション(IDS)を400Rに標準装備。なによりフロントが日産Vモーショングリル採用のGT-R顔となり、リアランプも丸型強調でワイルドさ倍増。エンブレムも日産デザインに戻し、古典的スカイラインファンのリクエストに本気で応え始めたようなのだ。

 同時にハイブリッドモデルは高速道路両手バナシ運転を可能にする画期的なプロパイロット2.0も搭載可能。デキは乗ってみないとわからないが、マジで走りと自動運転の「二刀流」で攻めてきている。

 マーケティング担当の丸地隆史氏曰く、「かつてのお客様もお戻り頂けるでしょうし、自動運転支援技術は非常な目玉で、いままで日産にご関心がなかった方にもご注目頂けるはず」と自信マンマン。果たして戻りジャケならぬ、戻りスカイラインファンをどこまで取り込めるのか? そこに注目なのである。

(小沢コージ/自動車ジャーナリスト)

最終更新:7/22(月) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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