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大船渡・佐々木 160キロ21K&V弾!大谷に並んだ「覚悟は決めて試合に臨んでいかないと」

7/22(月) 8:30配信

デイリースポーツ

 「高校野球岩手大会・4回戦、大船渡4-2盛岡四」(21日、岩手県営球場)

 令和の怪物が大谷に並んだ!阪神などがドラフト1位候補に挙げる最速163キロの大船渡・佐々木朗希投手(3年)が4回戦・盛岡四戦で公式戦初の160キロをマークした。エンゼルスの大谷翔平投手(24)が花巻東時代に記録して以来、2人目の公式戦160キロをたたき出した右腕は九回に同点とされたが、延長十二回に自らが勝ち越しの2ラン。結局延長12回を194球、毎回の21奪三振の熱投で投げきり、8強へ導いた。

【写真】大船渡・佐々木が見たい!午前6時から220人の行列、駐車場も満車

 ラストボールは134キロの変化球だった。相手のバットが空を切ると、佐々木はほっと一息ついた。200球に迫る熱投のフィナーレは、圧巻の3者連続三振締めだ。

 「負けたら終わりなのですごいプレッシャーとかあったんですけど、その中で勝ち切ることができた」

 激戦を制して仲間とともに歌う校歌は格別だった。安ど感からか、自然と目から光るものが頬を伝う。応援席へのあいさつが終わると、アンダーシャツでこぼれ落ちる涙をぬぐった。勝った試合で泣くのは初めてだった。

 九回に最大の危機を迎えた。四球と二塁打で無死二、三塁。続く打者に159キロを中堅へはじき返された。一気に同点とされ、なおも2死満塁のピンチ。だが絶体絶命でも自分の直球を信じた。「覚悟は決めて試合に臨んでいかないといけないと思うので」。153キロ、154キロの力投。カウント1-1から最後は151キロで左邪飛に斬った。

 この日、大観衆を最もどよめかせたのは八回だった。2死からこの日30人目の打者に対し、カウント0-2からの3球目、外角への剛速球がミットに吸い込まれた。球場の球速表示は「160」。判定はボールだったが、4月のU18W杯の高校日本代表1次候補合宿で163キロをマークして以来2度目の大台。くしくも岩手県営野球場は、花巻東・大谷翔平(現エンゼルス)が12年に同じ球速を記録した場所だ。

 勝利を決めたのも自らのバットだった。タイブレーク目前の延長十二回無死一塁。外角直球を逆らわずに振り抜いた。伸びる打球は右翼ポール際へ吸い込まれる決勝アーチ。右手に拳を作ってダイヤモンドを一周すると、飛び跳ねながらベンチからの祝福に応えた。

 勝利への執念は負けず嫌いの性格からきている。この日は大船渡OBの兄・琉希さん(20)がスタンドで応援。幼いころのキャッチボールでは「自分に負けないように投げている。勝ちにきていた」と弟の気の強さを懐かしそうに明かした。

 22日の準々決勝は久慈と対戦。連戦にも「チーム全員で戦っていけば勝つことができる」と佐々木。悲願まであと3勝だ。

最終更新:7/22(月) 9:19
デイリースポーツ

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