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ソニー、ペルチェ素子を使った“着られるエアコン”を開発 カメラの熱制御技術を活用

7/22(月) 11:55配信

ITmedia NEWS

 ソニーは7月22日、首を暖めたり冷やしたりできるウェアラブルデバイス「REON POCKET」(レオンポケット)を開発し、製品化の支援者を募るクラウドファンディングを始めると発表した。目標金額は6600万円で、目標額に達したら支援者に製品を発送する。

【画像】装着イメージ

 背中側の首もとにポケットがついた専用インナーウェアにデバイスを装着して使う。首に触れる位置にあるパネルを加熱、冷却することで装着者に暖かさや冷たさを感じさせる。電流を流すと片面が発熱し、もう片面が冷える「ペルチェ素子」を使う仕組み。

 本体のサイズは54(幅)×20(奥行き)×116(高さ)ミリ、重さは85グラム。リチウムイオン充電池を内蔵し、2時間の充電で連続約90分間動く。ただし、低温やけどや体の冷やしすぎ防止のため、30分間使うと自動で停止するようになっている。

 設定温度はスマートフォンの専用アプリ(iOS、Android)から冷却機能、加熱機能それぞれの温度を5段階で調節できる。

 本体に内蔵したセンサーで、歩いている、止まっているといった装着者の動きや、ユーザーの肌表面温度を検知し、自動的に適切な温度に設定する「オートモード」もある。

 本体を入れるポケットがついた専用インナーウェアは東レインターナショナル製を採用した。素材は吸水速乾性の極細繊維ポリエステルで、サイズはS、M、L。カラーバリエーションはホワイトとベージュを用意する。

 クラウドファンディングの期間は7月22日から8月19日まで。支援プランは、レオンポケット1台と専用インナー1枚をリターンするプランが1万4080円、インナーが3枚付属するプランが1万7380円、5枚付属するプランが1万9030円(全て税込)。いずれも早期に支援した人向けに数量限定で提供する。

デバイスの使用感

 スマートフォンの専用アプリを操作すると、5秒程度でデバイスが反応し、加熱や冷却が始まる。事前に試したモニターからは、冷却機能について「タオルにくるんだ保冷剤や冷たさが持続する湿布のようだ」といった感想が寄せられているという。記者も発表会で実際に加熱を体験したが、首にカイロを当てているような印象だった。

 実際にデバイスを装着してみると、常に加熱冷却をするのではなく、数秒ごとに加熱や冷却のオンオフを断続的に行なっていることが分かる。

 デバイスの制御や専用アプリといったソフトウェアの開発を担当するソニーの伊藤陽一さんによると、快適さを持続的に得られる熱の与え方を研究し、1年かけてアルゴリズムを開発したという。常に熱を与えると、体が慣れて快適さが下がるが、断続的に与えるようにすればそれを防げる。

 レオンポケットはスーツ姿で働くビジネスパーソンをメインターゲットとし、ワイシャツやジャケットの上から見えにくいデザインを採用した。

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最終更新:7/31(水) 16:58
ITmedia NEWS

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