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AI人材の三者三様、DeNA・メルカリ・ABEJAが語る「いま欲しい人材」

7/22(月) 12:58配信

ITmedia NEWS

 AIやデータを活用できる人材をどう獲得、育成するかに多くの会社が苦心している。特に人材育成については手探りの状態が続く状態だ。

AI人材の育成方法【画像】

 では、優れたAIエンジニアやデータサイエンティストを抱える企業は、どのようなことを意識しているのだろうか。7月18日に行われた「AI人材トークイベント」で、ディー・エヌ・エー(DeNA)、メルカリ、ABEJAが議論した。3社に共通する課題とは。

「日本のトップエンジニアを集めたい」 DeNAの場合

 DeNAは、スマートフォンゲームやオートモーティブ、スポーツなど多様な事業でAIを活用している。例えば、スマートフォンゲーム「逆転オセロニア」でのデッキ編成や、配車アプリ「MOV」(モブ)のタクシー需要予測などだ。

 さまざまな事業を手掛ける同社では、AIシステム部が全社を横断する部門として存在する。AI人材のタイプは、(1)高い専門性を持つリサーチャー、(2)機械学習モデルを構築するデータサイエンティスト、(3)機械学習システムの実装や運用などを行うエンジニア――に大別できるという。

 ディー・エヌ・エー AI本部の山田憲晋部長(AIシステム部)は、「AIは手段であり、まずはサービスとビジネス課題ありき。(AI本部を)研究所にはしたくない」と話す。

 同社で働くエンジニアは、多様な領域の自社サービスでAI技術を応用できる点に魅力を感じているという。しかし、同じような環境がある企業は他にもあるだろう。他社との差別化について、山田部長は「エンジニアが業務外の時間で成長できる環境作りを意識している」と説明する。

 同社は、業務時間中にデータ分析のコンペに参加できる「Kaggle社内ランク制度」を2018年4月に導入。国際学会への参加や技術勉強会の開催など、エンジニアが最先端の技術をキャッチアップできるような環境作りに徹してきた。また、オウンドメディアでの情報発信などを通じ、社会的な影響力の向上にもかなり力を入れたという。

 「どうやったら外部から見て魅力的に映るかはすごく意識している。そのおかげでエンジニアの採用はうまくいっており、不足しているとは思っていない」(山田部長)

 一方で、優秀なエンジニアを束ねるマネジャーや、事業部と話し合って適切に案件をハンドリングできるプロダクトマネジャーは不足しているという。山田部長は「(そうした人材には)技術をサービスに変えるマインドが求められる」と指摘する。

 また、基本的に採用活動は国内だけに目を向けているという。

 「(AI人材については)日本のトップ層を根こそぎ採りたいと思っている。コミュニケーションロスが大きいこともあり、海外のトップ層には目を向けていない」(山田部長)

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最終更新:7/22(月) 12:58
ITmedia NEWS

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